海外製の柔軟剤ブームが到来してから、柔軟剤で色々な香りを楽しめるようになりました。でも、柔軟剤が主張しすぎてせっかくの香水の香りが台無しになっては意味がありませんよね。
今回は、香水と柔軟剤を上手に組み合わせて使う方法を見てみましょう。
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柔軟剤と香水を組み合わせても大丈夫?
海外製の柔軟剤ブームが起きてから、衣類をやわらかくするだけだった柔軟剤に「香りを楽しむ」という役割が増えました。実際、さまざまなフレグランスの柔軟剤が登場して、柔軟剤コーナーには香りをチェックできるテスターも置かれるようになりました。
ある調査によれば、柔軟剤を選ぶポイントとして香りを重視する女性は60%を超えており、今では柔軟剤を香水のように使って楽しむという女性も増えているようです。
強すぎる香りは「スメルハラスメント」と呼ばれる時代
柔軟剤の香りにバリエーションが増えることで、今度はその香りで健康を損なう人が出てくるようになりました。
柔軟剤の香りは基本的に人工香料なので、身体に合わない人の中には、柔軟剤の香りで体調不良の原因になる人もいるのです。
最近はスメルハラスメントという言葉も良く聞かれるようになりましたよね。本来は口臭や体臭、タバコの臭いといった不快な臭いを指す言葉なのですが、その中にきつ過ぎる柔軟剤の香りも含まれるようになっています。日本は湿度が高くじめっとした季候なので香りがこもりやすく、においも強く感じやすいという環境もあるので、普段から気をつけておくほうが良いでしょう。
香水と柔軟剤の組み合わせは難しい
嗅覚は個人差がとても大きい上に、毎日つけているとその香りにすぐ慣れてしまうという特長があるので、つけている本人にとっては良い香りでも、周囲の人は不快に感じることは珍しくありません。柔軟剤で香りを楽しんでいる方がさらに香水をつけたい時には、柔軟剤の香りは控えめにしておく方が無難。
普段使いの柔軟剤を使う時の気をつけたいポイント
香りだけでなく洗い上がりが気に入っているので、柔軟剤は変えたくない!という方は、使い方を少し工夫するだけで香りを抑えることができるので、実践してみてくださいね。
使う量を少なめにする
一番手軽なのが、使う量を減らすことで香り自体も弱くしてしまうという基本的な方法。しかし、減らしすぎると肝心の柔軟剤としての役割も弱くなってしまうので、バランスが大切です。
干す時間を長めにする
洗濯後にしっかり干すことで、服に残る香りは弱くなります。もちろん、ふんわりとした仕上がりはキープできるので、量を減らしたくない!という方はこちらの法王がおすすめですよ。
また、部屋干しよりも外に干して風に当てることで、より香りが揮発しやすくなります。
素材によって香りの持続時間が違うので注意!
同じ衣類でも、その素材によって香りの持続時間も違います。化学繊維は柔軟剤の香りが残りやすいといわれています。これらの素材は保温性インナーにも使われているので、これからの季節は利用する方も多いはず。
香水をつける時はもちろん、香りが残りやすいことを頭に入れて、素材によって柔軟剤の量を調整するようにしてみましょう。
におい控えめな柔軟剤もバリエーションは豊富
柔軟剤はそもそも、衣類をふんわりと仕上げることが一番の働きです。柔軟剤を使用している人の60%以上の人は衣類の肌触りを良くすることを目的としていることからも、その目的がわかります。
その他にも、柔軟剤には衣類の乾きを早くしたり花粉を防いだりするといった普段のサポートする目的や、衣類を長持ちさせるといった効果も期待できるので、香り付け以外の目的としても利用できるアイテムと言えます。
おすすめの匂い控えめの柔軟剤はこれ!
香水の香りを楽しみながら衣類の着心地も良くしたい方には、においが控えめの柔軟剤がおすすめ。そこで最後に、無香料の柔軟剤を中心に、おすすめのアイテムをご紹介していきますね。
NSファーファジャパン ファーファ フリー& 香りのない柔軟剤
香り成分を検出限界以下までおさえ、徹底的に無香にこだわった柔軟剤。柔軟剤としての機能もしっかりと追及されているので、無香料の柔軟剤に満足できなかった方におすすめしたい一品です。
P&G ウルトラダウニー 柔軟剤 フリー&ジェントル 無香料
香りつき柔軟剤ブームの火付け役とも言えるダウニーの無香料タイプは、ダウニーのふわふわの仕上りはそのままなので、香りは控えめにしたいけどあの肌触りは止められない!という方におすすめです。
カネヨ石鹸 無添加柔軟剤
こちらは植物から生まれた柔軟剤。抗菌防臭効果が持続するので、部屋干しでも嫌な臭いがこもりません。プチプラで試しやすいのも魅力です。
サラヤ ヤシノミ 柔軟剤
こちらの柔軟剤は、柔軟性に優れた植物系のふんわり成分と、吸水性の低下を抑える吸水成分をバランスよく配合することで、ふんわりとした仕上がりと高い吸水性を実現。皮膚刺激テストと残留刺激テストも実施済みで、香料や着色料による皮膚への刺激にも配慮されています。
La Corbeille オーガニックランドリー 無香料 ノンシリコン柔軟剤
低刺激植物由来の界面活性剤と、オーガニックの植物エキスを配合。さらに、ノンシリコンで肌への優しさを考えたシンプルな処方が魅力です。
シャボン玉石けん シャボン玉スノール
香料はもちろん、各種合成界面活性剤を使用していない無添加の液体洗濯石鹸なので、柔軟剤を使わなくてもふんわり肌あたりの良い仕上がりになるのが魅力です。あかちゃんや敏感肌の方の衣類まで安心して使用できますし、環境に優しいというのも嬉しいですね。
P&G ふんわりさらさ 衣類用柔軟剤
無香料ではなく、ほのかに香りはしますが、香水の香りを邪魔するほどの強さではありません。筆者も実際に使用していますが、個人的には無香料に近いと感じています。無添加処方で肌に優しく、比較的お手ごろな価格で手に入りやすいのが魅力です。
おわりに
せっかくの良い香りを活かすも殺すもご自身の使い方次第ということがお分かりいただけたと思います。柔軟剤の特長を良く理解して、香水の香りを引き立たせるような柔軟剤の使い方をマスターしてくださいね。
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化粧品関連メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事しました。現在はフリーライターとして、美容関係の記事を執筆しています。
得意分野は肌トラブルの原因と対策方法の解説、化粧品に配合される成分の解説です。2016年に日本化粧品検定1級を取得。
大の広島カープファンで趣味は野球観戦です♪