お肌がベタつくときは保湿ジェルの出番。薄づきでサラサラとした保湿ジェルですが、年々進化しており、希少な保湿成分を配合しているものもあります。混合肌や乾燥肌の人にもおすすめしたい保湿ジェル。
今回はそんな保湿ジェルの特徴と、美肌効果についてご説明します!
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保湿ジェルとは?進化がとまらない!
保湿ジェルとは?オールインワンジェルと違う?
保湿ジェルとはジェルタイプの保湿剤を指します。水っぽいような、ぷるぷるとしたテクスチャーが特徴。さっぱりとしたつけ心地のものが多く、べたつきがちな脂性肌の人を中心に人気です。
保湿ジェルと関連した言葉で、メーカーによっては同等品をオールインワンジェルやモイストジェル、ジェルクリームと呼んでいる場合もあるようです。
もちろん、商品によって成分や使用感はさまざまですが、いずれの商品も化粧品にゲル化剤を入れて固化したものという点では共通しており、明確な区別はありません。「1点でスキンケアが完結する」という商品でも、保湿力がやや物足りないこともあります。
つまり、保湿ジェルのネーミングにはあまりこだわらず、製品の成分や使い心地で選ぶことが大切です。
あなたはシンプルケア派?じっくりケア派?
そうはいってもスキンケアが保湿ジェルだけで済むのか、それとも前後に別のケアが必要なのかは、大きな違いです。
保湿ジェルの使い方はメーカーが定める使用方法に従うことが前提。「忙しくて夜はスキンケアをする間もなく寝てしまう」「数少ないアイテムでシンプルケアをしたい」…こんな人にはオールインワンの保湿ジェルや保湿力の高い商品がおすすめです。
反対に、美容液や保湿パックなどと組み合わせて、より踏み込んだスキンケアをしたい人には、保湿ジェルの中でも薄づきのタイプや、美容成分に特色がある商品がおすすめです。
脂性肌だけじゃない!マルチに使える保湿ジェル
これまで保湿ジェルといえば、化粧水とほぼ同等のサラッとしたものが主流でした。保湿ジェルはお肌のベタつきにお悩みの人が使うもので、化粧水をわずかにゲル化したような、サラサラの商品が目立ちました。
しかし、オールインワンジェルが人気になった影響もあってか、ジェルでも保湿力を捨てたくない、というニーズが高まってきています。そこで最近ではサッパリした使い心地であること、お肌をしっとりさせてくれること、この両方を兼ねそなえた保湿ジェルが次々と登場しています。
こうした優秀な保湿ジェルは、油性肌の人だけでなく混合肌や乾燥肌にも対応可能です。また、夏場の肌がべたつく時期や冬場の乾燥しがちな時期など、シーズン問わずに使えるのが魅力です。
つまり“保湿ジェル”イコール“皮脂が気になるときに使う”とは限らないのです。お肌の乾燥が気になる人でも、保湿ジェルは試してみる価値アリですよ!
使ってよかった保湿ジェルの特徴
保湿ジェルの基本成分をチェック
サラッとしたつけ心地、そして保湿力…これらを両立さえるために、保湿ジェルにはどのような成分が含まれているのでしょうか?成分の概要を押さえておきましょう。
水(精製水)
保湿ジェルのベースとなる水には蒸留や濾過やイオン交換などの手法で濃度を上げた、比較的純度の高い水である精製水が使われています。
基本の保湿成分
ベースとなる保湿成分には、グリセリンやBG(1,3-ブチレングリコール)など。グリセリンは化粧品に使われる、もっともポピュラーな保湿成分です。BGもグリセリンと並んで広く使用される保湿成分。べたつきが少ない特徴があります。
プラスアルファの保湿成分
保湿ジェルの品格を決めるのがこちら!お肌のハリをキープしてくれるコラーゲンや潤いを守るヒアルロン酸など。赤ちゃんの肌に含まれるD-グルタミン酸やトコフェリルリン酸Naなど、希少な成分を配合している保湿ジェルもあり、必見です。
シリコーン(シリコン)
ジメチコンやクロスポリマー、アモジメチコンなど。安定性、安全性が高いことなどで知られ、化粧品や日用品に幅広く使用されています。“ノンシリコンシャンプー”が人気になった影響で、悪い成分のように思われがちですが、化粧品に滑らかな感触を与えてくれるなど、いい面も多数あります。
オイル類
ホホバ種子油、スクワランオイル、ヒマシ油、セサミオイル、ホホバオイルなどなど。植物性のオイルの場合、それぞれに異なる質感・香りがあり保湿ジェルの使い心地を左右するといっても過言ではありません。
ゲル化剤
粘りを与え、ジェル状にする成分。カルボマー、デンプンなどが知られています。
乳化剤、保存料、着色料など
保湿ジェルには水と油を合わせるための乳化剤や、パラペンやエタノールなど雑菌の繁殖を防ぐ成分も、使用されている場合があります。敏感肌の人はここにも注目したいですね。
使ってよかった!を実感するための選び方2つ
自分に合った商品を選ぶためには、成分表示にきちんと目を通すことが大切です。しかし、やみくもに見ているだけでは、リストの長さにウンザリしてしまいますよね。
おすすめの選び方は2つ。「これはとり入れたい!(外したくない!)」成分で選ぶか「これは避けたい!(使いたくない!)」成分で選ぶかです。
とり入れたい!成分
コラーゲン、ヒアルロン酸、スクワランオイルなどなど。保湿ジェルを使うのはもちろん、保湿が目的です。お肌の潤いをキープしてくれる保湿成分は、製品選びの重要なポイント。あればあるほどうれしい成分ですが、値段とのバランスも重要なところです。
できれば避けたい!成分
アレルギーのある人は、そのアレルゲンとなる成分。敏感肌の人は、保存料や香料など肌に合わない成分。天然成分が合わない人もいれば、合成成分が合わない人もいるため、“お肌に悪いかも“というイメージに惑わされず、自分なりの基準を持って保湿ジェルを選びましょう!
使ってよかった保湿ジェル!3つの特徴
長く愛用できる、お気に入りの保湿ジェルに出会いたいもの。使ってよかった保湿ジェルの特徴は次の3つです。
特徴(1)ニーズに合っている
まず、自分が求める成分や特徴を満たしていることがマストです。
特徴(2)使い心地がいい
実際の使い心地も外せません。お肌に異常が現れないのは大前提。朝ならメイクのなじみを邪魔しないことも大切です。
特徴(3)美肌効果が期待できる
コスパとの兼ね合いもありますが、使い続けることで効果を発揮する美肌成分が含まれていれば、いうことなし!ですよね。
使えばよさが分かる!保湿ジェルの代表3選
プチプラから高級品まで。種類豊富な保湿ジェル
人気の保湿ジェルは、プチプラから普及品、高級品まで、さまざまな価格帯で独自の機能を持つものが数多く発売されています。価格帯ごとに代表的な保湿ジェルを見てみましょう。
naturie ハトムギ保湿ジェル
口コミで圧倒的な支持を得ている「ハトムギ保湿ジェル」。化粧水で爆発的なヒットを遂げた「ハトムギ化粧水」の姉妹商品です。保湿成分である天然ハトムギエキスがお肌にすっとなじみます。
ごく薄づきなのが特徴。使い方は化粧水と乳液の間に使用するのが基本ですが、お肌のベタつきにお悩みの人は乳液などを追加しなくてOK。オールインワンジェルではありませんが、それに近い位置づけです。コスパもいうことナシ!ですね。
LuLuLun モイストジェルクリーム
シートパックで有名なルルルンの保湿ジェルがこちら。ヒアルロン酸やスクワラン、ホホバ種子油のほかに、パッションフルーツ由来の「Passioline®」や「サボテンエキス」など希少な保湿成分を配合しています。自然由来の栄養をお肌にチャージすれば、つやつや美肌も夢じゃない!また、アルコールフリーで無着色だから、敏感肌の人にもおすすめ。スッとなじみやすく、べたつかないテクスチャーも魅力です。
アクセーヌ モイストバランスジェル
触れるととろけるようなテクスチャーが特徴の保湿ジェル。乳液の前に使用する商品です。「セラミファクター」と呼ばれる2つの美肌成分を配合。ビタミンC誘導体のテトラヘキシルデカン酸アスコルビルはコラーゲンの生成を促してくれる効果や、メラニンを抑制してくれる効果が期待できます。さらに、ビタミンE誘導体の一種であるトコフェリルリン酸Naにより、肌荒れ予防と活性酸素を除去。保湿効果はもちろん、美白効果やアンチエイジング効果など、さまざまなメリットが期待できます。お肌にスッとなじんでベタつかないので、愛用しているという口コミも続々寄せられています。
おわりに
暑い季節に大注目の保湿ジェル。みずみずしく、ベタつかないテクスチャーで、汗ばむ時期は手放せません。しかし、最新の保湿ジェルは軽い着け心地なのに保湿力も優秀です。冬場でも、乾燥にお悩みの人でもずっと愛用できる保湿ジェル。ぜひあなたも「使ってよかった」を実感してくださいね!
都内で営業として勤務した後、現在では美容・医療系ライターとして活動中。コスメの成分情報などマニアックなネタを好む。プライベートでは1男1女の子育てに追われ、コスメと洋服の購買欲が止まらない。