別名スーパーイソフラボン？エクオールの驚きの効果と摂取方法

昔から大豆製品に含まれるイソフラボンの摂取は、女性ホルモンを補うのに効果的と言われてきましたが、最近の研究で、その理由が「エクオール」という成分にあることがわかりました。
今回は、このエクオールがもたらす驚きの効果と、その摂取方法について見てみましょう。

そもそもエクオールって何？

エクオールとは、大豆イソフラボンに含まれる成分のダイゼインが、腸内細菌の働きによって変化したものです。豆腐や納豆などの大豆製品を食べるとダイゼインを摂取できますが、そのダイゼインがエクオールに変化するのです。

エクオールの働き

エクオールは体内で女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似た働きをするため、加齢により減少する女性ホルモンを補う働きがあります。

更年期障害による症状を和らげる

エクオールは女性ホルモンの一種であるエストゲンに似た働きをするため、女性ホルモン減少が原因の更年期障害の諸症状の改善が期待できます。

生活習慣病の改善

生活習慣病とは、不摂生な生活習慣に由来する高血圧や高血糖、高コレステロールに肥満が重なり、梗塞や糖尿病などのリスクが高い人々です。特に女性は女性ホルモンが減少することで生活習慣病のリスクが高まるといわれています。
エクオールにはLDLコレステロールを減少させ、動脈硬化や糖尿病の発症リスクを軽減させる働きがあることが明らかになっています。

加齢によるシワやたるみの改善

エクオールにはコラーゲンを再生させ、エラスチンをつなぎとめて潤いを保つ働きがあるので、シワやたるみの改善が期待できます。

男性の病気予防、脱毛改善効果

エクオールには、体内に受容されることで前立線がんや脱毛を引き起こすアンドロゲンに抵抗する作用（抗アンドロゲン作用）も確認されていて、男性特有の症状や病気のリスクを軽減する働きがあります。

エクオールは誰でも生産できるものではない

このようにさまざまな効果が期待できるエクオールですが、ダイゼインを摂取すれば誰でもエクオールを取り入れられるわけではありません。
実は、ダイゼインをエクオールに変換する腸内細菌が体に備わっており、腸内細菌が機能している人しかエクオールは生産できません。その割合は日本人は約50％、欧米人では約20～30％に過ぎないといわれています。

エクオールはサプリメントで摂取できる

体内にエクオールを生産するための腸内細菌が存在するかどうかは、尿検査で簡単に行うことのできる「エクオール検査」で調べることができます。
体内でエクオールを生産できない人や、大豆製品があまり好きではない人は、サプリメントでエクオールを取り入れることができます。

おわりに

大豆から生産されるエクオール。女性にとって身近な更年期障害や、重大な生活習慣病の改善に役立つことがわかっています。ひどくなって薬に頼る前に、まずは食品から体調改善を図るのが良いかもしれませんね。