血液クレンジングの効果と注意点

老化防止や高血圧対策、冷え性の改善など、さまざまな症状に効果があるといわれている血液クレンジング。実際にはどのような効果があるのでしょうか?
今回は、その効果に疑問符を付けられつつも注目を集めている血液クレンジングがどのようなものかを見てみましょう。

半世紀以上の歴史がある血液クレンジングとは?

血液クレンジングとは、血液を採取して、オゾンと反応させてから体内に戻す治療法で、「血液クレンジング点滴」や「オゾン療法」とも呼ばれます。
血液がオゾンに触れることで、抗酸化力が高まるといわれています。

血液クレンジングで使用するオゾンとは?

オゾン(O3)とは、酸素分子(O2)と酸素原子(O)が結びついてできた酸素の同素体であり、強力な酸化作用による殺菌やウイルスの不活化、脱臭・脱色、有機物の除去が期待されます。オゾンが血液と合わさることによって、体内でワクチンのような働きをし、抗酸化作用が高まることが期待されています。

実は長い歴史がある治療法

まだまだ耳慣れない人が多い血液クレンジングですが、発祥の地である欧州各国では、すでに50年を超える長い歴史があります。
オゾン療法やUVB療法、H2O2療法などの酸化療法を研究している日本酸化療法医学会によると、欧州各国では1万人を超える医師が年間100万人以上の患者に施術をしていると発表するなど、欧州各国では知られている治療法の一つです。

血液クレンジングで期待できる効果

オゾンを照射することで血液の抗酸化力を強めるとされる血液クレンジングですが、実際にはどのような効果が期待できるのでしょうか。

血液がサラサラに

血液クレンジングによりドロドロの血液がサラサラになることが期待されます。日本酸化療法医学会の調査では、血管の詰まりが改善され、サラサラの状態になったとのこと。ドロドロ血液は動脈硬化などさまざまな疾患の原因になりかねないため、健康のためにも血液はサラサラにしたいものです。

抗酸化力アップ

お肌を老化させる主な原因として、「活性酸素」が知られています。体内で活性酸素が蓄積すると、ターンオーバーが滞る原因になるといわれています。血液クレンジングはオゾンの働きによって体の抗酸化力を高めるため、お肌の老化予防など、美容効果も期待できます。

冷え性・肩こり・ストレス対策

実際に体験した人によると、血液クレンジングには、さまざまなメリットがあるようです。施術直後から「肩こりが緩和された」「体がぽかぽかと温かくなった」という効果を実感したという声もあります。さらに施術後、「気分が軽くなった」という人も。精神的な作用を感じたとの声もあります。実にさまざまな効果が期待できるようですね。

賛否両論?血液クレンジングの注意点

このようにさまざまな効果が期待できる血液クレンジングですが、メリットだけではなくデメリットもあるようです。

血液クレンジングのリスクとは

血液クレンジングの副作用として、頭痛や吐き気、倦怠感など風邪のような諸症状がでることが報告されています。これらは一時的な副作用とされていますが、まれに重篤な症状となった例も報告されているため、異常を感じたらすぐに相談するようにしてください。

海外では死亡事例もある

欧州各国では一般的な血液クレンジングですが、アメリカでは死亡事故が発生したことを受け、長年にわたり禁止されていました。その原因はオゾンを照射した血液を戻すのではなく直接投与したこととされていますが、血液に手を加える治療にはリスクがあるという見方は現在でも一定の説得力を持っています。

効果は未知数?セカンドオピニオンを

血液クレンジングの実施状況は国や地域によって異なりますが、正しい手順で実施すればほとんどリスクはないといわれています。その一方で効果には個人差があるため、効果や副作用などについて不安があれば、他の医療機関でセカンドオピニオンを得ることをおすすめします。

おわりに

抗酸化力の向上や血流の改善など、さまざまな効果が見込める血液クレンジングは、新しい美容施術として徐々に広まりつつあります。血液クレンジングを考えているのであれば、今回の内容を参考にして、じっくりと検討してみてください。

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