敏感肌に悩む女性の間で人気のオーガニック化粧品。肌に優しい印象がありますが、あまり効果が期待できないのでは?と思っている方も多いのではないでしょうか。
また、オーガニック化粧品の基準がどんなものなのかも気になりますよね。ここではオーガニック化粧品の定義や上手な選び方について詳しく説明していきます。
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オーガニック化粧品とは
オーガニック化粧品とは、原料が有機栽培の植物性エキスや精油である化粧品のこと。とはいえ、これは化粧品業界の共通認識にすぎません。
日本にはオーガニック化粧品に関する公的認証機関や明確な認証基準がないため、原料の一部だけでも有機栽培のものなら、オーガニック化粧品として販売されているものもあるほど幅広い概念となっています。
オーガニック化粧品と自然派化粧品、無添加化粧品の違い
肌に優しい化粧品には、「自然派化粧品」と「無添加化粧品」と呼ばれるものもあります。これらの化粧品とオーガニック化粧品の違いを考えてみましょう。
自然派化粧品
自然成分または自然由来の成分を配合している化粧品。注意してほしいのは「自然成分」と「自然由来成分」が違うという点です。自然成分が自然のままの成分であるのに対し、自然由来成分はさまざまなプロセスを経て作られています。
無添加化粧品
肌に刺激を与えるとされる香料を含めて、103種類の「旧表示指定成分」を含まない化粧品を指します。ただし、安全性の高い合成成分が使用されていることもあります。
オーガニック化粧品の選び方
ヨーロッパにはオーガニックの厳格な基準があります。原料が自然採取または有機栽培によって育てられたものであることはもちろん、工場や配送が環境に配慮しているか、リサイクルできる容器を使用しているかなどもチェックされるのです。
ヨーロッパのオーガニック・ナチュラルコスメの認証機関
ヨーロッパの信頼できるオーガニックやナチュラルコスメの認証機関をいくつかピックアップしてみましょう。これらの化粧品は、現地では有機野菜などの自然派食品を扱うスーパーや薬局でごく普通に販売されているようです。
ECOCERT(エコサート)
ECOCERT(エコサート)はフランスの認証機関です。化粧品の95%が天然原料であること、植物原料の95%以上がオーガニックであること、パラベン、鉱物油、合成香料などは使用しないことなどが求められる。COSMEBIO(コスメビオ)はエコサートの基準を満たした化粧品。
demeter(デメター)
demeter(デメター)はドイツのバイオダイナミック農法団体。無農薬かつ、月の満ち欠けや自然のリズムを重んじた農法によって作られた天然の原料を90%以上使用していることや遺伝子組み換えの原料を使用しないことなどが条件。
BDIH
BDIHはドイツ化粧品医薬品商工業企業連盟が定めた基準。可能な限り有機栽培または自然採取した素材から抽出した原料を使用すること、人間の体に毒性がないか厳しくテストすること、自然採取する場合、生態系に影響を与えないことなどがチェックされる。
日本におけるオーガニック化粧品の選び方
日本のメーカーがヨーロッパのオーガニック認定を受けるには費用や時間がかかるというデメリットがあります。そのため、独自でヨーロッパの基準に近い原料を選んで作るオーガニック化粧品が増加傾向にあります。日本の化粧品メーカーでも、バイオダイナミック農法に近い方法で自然採取した成分を使用した化粧品を販売している例もあります。
あなたの肌に合うかどうかが一番大切!
オーガニック化粧品は肌を刺激する成分が少ない化粧品ではありますが、あなたの肌に合うとは限りません。うるしかぶれや小麦アレルギーのように、植物由来の成分でも体質的に合わない例は珍しくありません。
オーガニック化粧品でも、まずはトライアルセットやサンプルを使ってパッチテストをしてみましょう。
おわりに
オーガニック化粧品を選ぶときにはメーカーのサイトや原料欄を厳しくチェックして、本当の意味でオーガニックと呼べるのかどうか見極めるのがポイントです。まずはサンプルやトライアルセットから試してみてはいかがでしょうか。肌に合うものが見つかれば、ちょっとやそっとのことではへこたれない丈夫で健康な肌が手に入るはずですよ!
ヨーロッパ在住歴アリの美容オタク。ドラックストアのコスメから美容皮膚科のコスメまでなんでもトライしなければ気がすまない性格。20代のころからアンチエイジング&美白の鬼と呼ばれていただけあって30代後半になってもシミ・シワはほとんどありません!