産後ダイエットに効く骨盤ベルトの選び方と骨盤ケアの方法


出産は体にも一大イベントであり、赤ちゃんを守るために脂肪を増やしたり、妊娠中には骨盤も大きく広がったりするなど、子供を産むために女性の体は大きな変化を遂げます。
女性にとって悩ましいことに、出産で変化した体型はもとに戻りにくいだけではなく、体の機能にも影響を及ぼす可能性があります。
産後ダイエットは健康のためにも取り組まなければならない課題ですが、鍵となるのが骨盤をどうケアするかということです。
今回は、骨盤ケアのマストアイテムともいうべき、骨盤ベルトについて、選び方も含めてご説明しましょう。

骨盤が女性の体に与える影響


大きく広がった骨盤は、すこしずつ元の位置に戻ろうとしますが、体の歪みや出産後の姿勢、生活習慣により戻らないことがあります。
骨盤は胃や腸を支える役割をしているため、位置がズレていると消化機能や代謝にも影響を及ぼし、便秘やむくみの原因にもなります。
また、骨盤周辺の血行が悪くなると、太りやすい体質になります。産後にぽっこりお腹になる女性が多いのも、これが原因です。このほかにも血流の悪化は肩こりや冷え性、婦人病など、女性の体にさまざまなトラブルを引き起こすことも指摘されています。
こうしたことを考えると、産後の女性の骨盤ケアがいかに重要かお分かりいただけると思います。

骨盤ケアの方法

骨盤ベルトの選び方

骨盤ケアを意識して、サポートショーツやウエストニッパー、ガードルなど矯正下着を着用することで矯正しようとする方がいます。
矯正をすることは正しいですが、こうしたおへその上までを含めてお腹全体を締め付けるものだと、内臓や膀胱はますます下に押し下げられる可能性があります。
締め付けによる矯正は矯正している感覚は味わえるかもしれませんが、実際は締め付けにより血行をさらに悪化させています。血行の悪化はさまざまな弊害を引き起こしますから、これでは本末転倒。そこでおすすめしたいアイテムが、「骨盤ベルト」です。
矯正下着と骨盤ベルトが異なる点は、骨盤ベルトはお腹全体を締め付けずに、骨盤を正しい位置に支えるように設計されていることです。これにより骨盤付近の筋肉も正しい位置に収まり、強く締め付ける必要がないので、血流への負担も最小限に抑えられます。

骨盤ベルトは着用位置に注意する

骨盤ベルトを着用するときの重要なポイントは、正しい位置に装着することです。正しいポジションは、産後の骨盤ベルトは大転子(だいてんし)と恥骨結合部の間。
大転子とは、太腿の付け根にある丸い骨。恥骨から手を体の横にスライドしていくとあたるためすぐにわかるはずです。

骨盤スクワットとの組み合わせは見逃せない

骨盤スクワットで効果倍増!

骨盤矯正には骨盤ベルトを付けるだけでも一定の効果が期待できますが、産後1ヶ月と比較的早い時期からはじめられて、短時間でも効果が期待できる「骨盤スクワット」とあわせることで、更なる効果が期待できます。
骨盤スクワットをによりインナーマッスルが鍛えられ、骨盤ベルトによって正しい位置に保たれた筋肉が固定されるようになります。

骨盤スクワットの手順

  • はじめに、脚を肩幅に開いて、つま先もできるだけ外側に開きます
  • 背筋を伸ばしたまま、45秒~1分程度の時間をかけて、ゆっくりと腰を落としていきましょう
  • 太腿と床が平行になるくらいまで落としたら、今度は15秒かけてもとの位置に戻します
  • 次につま先をできるだけ内側に向けます。同じように45秒から1分程度かけて腰を落とし、15秒かけてもとに戻します
  • 最後につま先はそのまま、上体をできるだけ前に倒していきましょう。体幹が緊張していることが分かるはずです。15秒キープしたらゆっくりと戻して終了です

これで1セットとなり、1日1回でも継続することで十分な効果が期待できます。
最初は効果があまり実感できないかもしれませんが、1ヶ月ほど頑張って続けてみましょう。体の変化を感じることができるはずです。

骨盤ケアの注意点

せっかく骨盤ベルトをつけて、骨盤スクワットをしても、骨盤ケアを台無しにしてしまう姿勢があります。それは寝るときに横向きに寝たり、座るときに脚を組むことです。
下半身に不要な負荷をかけるこれらの姿勢は、せっかく矯正されはじめた骨盤がまたゆがめてしまいます。産後は骨盤の形をいつも正常に保つことを意識しながら、一挙手一投足に注意を払いましょう。

おわりに

産後半年の間は骨盤のケアをしやすい期間と言われています。逆にこの期間を過ぎてしまうと、体型を戻すことが難しいだけでなく、骨盤のゆがみによる弊害が常態化することにもつながります。
骨盤ベルトや骨盤スクワットを活用した矯正方法を参考にして、正しい骨盤ケアをして、健康で美しい体を維持しましょう。

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