ダイエットに効果的?注目の「スロージョギング」とは


ダイエットに効果的な「有酸素運動」ですが、特に注目を集めているのが、「スロージョギング」です。通常のジョギングとスロージョギングはどのような点が違うのでしょうか。
今回は、スロージョギングのダイエット効果と、きれいに痩せるためのポイントをご紹介します。

スロージョギングがダイエットに効果的な理由

ゆっくりペースで走るジョギング「スロージョギング」

通常のジョギングもスロージョギングも、身体に大量の酸素を取り込んで脂肪燃焼をうながす「有酸素運動」の一種です。スロージョギングは、身体に対する負荷はウォーキングとジョギングの中ほどのエクササイズであり、その効果はウォーキングの2倍とも言われています。

遅筋(ちきん)を主に使うスロージョギング

スロージョギングと通常のジョギングの大きな違いは、スロージョギングはそのペースから身体の速筋(そっきん)を使わないエクササイズということです。
身体の筋肉には瞬間的なエネルギーを生み出すことに優れる速筋と持久力に優れる遅筋(ちきん)の2種類があります。速筋はエネルギー源として主に糖を使うのに対して遅筋は主に脂肪燃焼で生じるカロリーを使うので、遅筋を使うスロージョギングはダイエットにより効果的です。
速筋と異なり遅筋は鍛えても大きくならないので、スロージョギングをすることで筋肉が付きすぎて足が太くなってしまう、という心配をする必要もありません。

スロージョギングなら長く走れる理由

ダイエットのためにジョギングをはじめても続かない理由として「キツイ」「疲れる」からです。
ジョギングをすると疲れるのは、疲労物質である乳酸が発生するためです。乳酸は無酸素運動で発生するので、スローペースで走れば乳酸が発生しにくくなります。乳酸が発生しなければ、長時間疲れずに運動することができるので、それだけダイエット効果が期待できます。

スロージョギングはこうやって走る

ペース維持が大事なスロージョギング

スロージョギングはスローではあってもジョギングなので、リズムよくする必要があります。そのペースは1分間で180〜200歩、つまり5秒で15〜16歩になります。最初は頭の中で意識しながらリズムを掴むようにしましょう。このペースで歩幅を大きくするとスピードが出てきて乳酸が発生するので、歩幅は小さくするのが鉄則です。

かかと着地ではなくフォアフット着地

走るときにはかかとから着地するのが正しいフォームと言われますが、その衝撃は体重の3倍とも言われています。多くの初心者ランナーが膝を痛めるのも、このフォームが原因です。膝を痛めないためにも、かかとからではなく足の指の付け根部分で着地する「フォアフット着地」を心がけましょう。

腕振りと呼吸は意識しすぎない

最後に腕振りと呼吸ですが、ジョギングでは「腕を後方に大きく振るように」とか「呼吸は息を吸うことと吐くことを二回ずつ交互に」などと言われますが、スロージョギングではその両方も過度に意識する必要はありません。
足の動きさえきちんと守っていれば、腕は自然とバランスを取るように動きますし、呼吸も心臓がコントロールしてくれます。

スロージョギングは「笑顔を保てるニコニコペース」

スロージョギングの提唱者である福岡大学の田中宏暁教授は、「笑顔を保てるニコニコペース」が目安と述べています。
カロリー消費量を計算すると、同じ時速4キロでも、ウォーキングの3.7キロカロリーに対してジョギングは5.9キロカロリーと、2倍近い差が生じます。ジョギングに近い運動であるスロージョギングでは、ジョギングに近いカロリー消費が期待できるのです。

おわりに

スロージョギングの魅力は効果的にダイエットできるだけでなく、コミュニケーションをとりながら楽しめたり、景色を見ながら走れたりすることにもあります。
他のダイエット方法で挫折した経験があるなら、スロージョギングを試してみてはいかがでしょうか。

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