不妊にも効くファスティング。理由と妊活ファスティングの方法


妊娠前にはお腹の赤ちゃんの発育を考えて栄養をたくさんとるほうが良いというイメージがあります。なかなか子供に恵まれない方も、サプリや特定栄養素などを摂取することに目が行きがちです。
そんなイメージや思い込みとは裏腹に、断食(ファスティング)が効果的だということをご存知でしょうか?妊活中の方や不妊の方が断食をして、栄養をとらないで大丈夫なのか、と不思議に思う方も多いでしょう。
ここではなぜファスティングが効果的なのか、またその具体的な方法についてご説明します。

妊活とファスティングの関係

ファスティングと妊娠に影響のあるミトコンドリア

私達が毎日摂取している食事は、不妊の一因であることは珍しくありません。正確に言うならば、現代人の食事こそが不妊を引き起こしている原因とも言えます。
わたしたちの生活には、妊娠に影響する化学物質があふれています。例えば、食品添加物、保存料、トランス脂肪酸、食肉に投与されている抗生剤などです。これらの物質が体内に滞留するとさまざまな不調の原因となりますが、細胞内のミトコンドリアに影響を及ぼすことで妊娠にも影響すると言われています。
ミトコンドリアと妊娠はどんな関係があるのでしょうか。ミトコンドリアは人間の生命維持に大きな役割を持っており、エネルギーを生み出す発電所のような役割をしています。
1つの細胞には数個から数千個のミトコンドリアが存在すると言われていますが、卵子には抜きん出て多い10万個ものミトコンドリアが存在します。つまり、卵子から胎児になるのにはそれだけのエネルギーが必要だということです。
しかし、上記で述べたように口から取り入れる有害物質によってミトコンドリアに影響が及んだり、その数が減少したりすると、受精から命を育むためのエネルギーが十分に供給されずに、その結果、不妊になってしまうということです。
ファスティングは普段取り入れているそれらの有毒物質をストップさせて、ミトコンドリアを活性化し、妊娠を促す目的があるわけです。

ファスティングすれば卵子が若返る?

ファスティングによって、体内から排出されるのは、有害物質だけではありません。体内の活性酸素も減ります。
活性酸素とは、細胞を酸化させる、つまり細胞を老化させ、機能を低下させます。細胞の70%は細胞膜で、活性酸素によってこの細胞膜に有害物質が溜まっていきます。つまり、この活性酸素が減れば、細胞も若返るということです。

妊活ファスティングのやり方

ファスティング中の手順と食べ物

ファスティング前の準備期間は、脂っこいものや動物性蛋白質など、胃腸に負担をかけやすいものを避け、食事量を少し減らし和食中心の食事にします。
ファスティング期間中は、固形物を摂取せずに酵素ドリンクを摂取します。酵素ドリンクは自作することもできますが、無添加で安全性の確認できている市販のものを買うのが負担がなくてよいでしょう。また、酵素ドリンクだけでは欠ける栄養素を補うために、梅干しや具のない味噌汁などで塩分も補給するのもオススメです。
回復期には、お粥や味噌汁、スムージーなど、胃腸に優しいものを3日以上食べ、体を慣らしてから元の食事に戻します。
ファスティングといっても、ただ食べなければよいというわけではありません。普段から1日3食の食事に慣れている体に対して急に摂取する食べ物をストップさせてしまえば、それ自体がトラブルの原因となります。
理想はゆっくりと1週間ほどの時間をかけてファスティングすることです。1週間のうち最初の2日間は準備期間、それから2日ほどのファスティングを行い、その後、回復期間を3日ほどとりましょう。

ファスティング中の飲み物?

ファスティングとは単に何も食べないことではなく、固形物を減らして化学物質の摂取を減らしながら胃腸の機能を回復させ、デトックスを行うことです。
しかし、その間も体は栄養を必要としていますから、一種類の食品だけでは栄養が偏ってしまいます。市販の酵素ドリンクを中心に、不足する栄養素を少量摂取することが欠かせません。

おわりに

不妊の原因とファスティングがどのようにその原因を解決するのか、そしてその方法についてご説明しました。
もちろん、不妊の原因は食生活だけとは限りませんが、妊活の際にはできることはなんでもやっておきましょう。仮にすぐに結果が出ないとしても、ファスティングが胃腸を整え、デトックス効果があることは無視できません。

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