水でダイエット!?水を飲むだけで痩せるって本当?

ペットボトル入りの水
健康によいとされている「水」は、実はダイエットにもとても有効なことを、知っていますか?人間の体の約60%は水と言われ、私たちの生活にとっても水は大切なものです。
どこの家庭にも水道はあるし、コンビニエンスストアやスーパーなどでも置いてあります。しかし、あまり身近にありすぎるせいか、水の本当のパワーを知らずに過ごしていかもしれません。
水を摂取することで体には良い変化が起こります。健康にも美容にも、もちろんダイエットにも効果が期待できます。水を飲むだけでいい、と最近注目されている「水ダイエット」は、ちょっとしたコツさえつかめば誰でも簡単にできるダイエット法です。
今回は、水ダイエットについてご紹介します。

水を飲むことのメリット

ダンベルとカロリー

基礎代謝が上がる

1つ目は「基礎代謝が上がる」ことです。生体恒常性という言葉をご存じでしょうか。環境の変化に生体内が影響を受けないように現状を維持しようとする身体機能です。水を飲むと一時的に体温が下がりますが、下がった体温を上げるために生体恒常性の機能が働き、体内の脂肪を燃やして熱を作り出します。体温を上げることで基礎代謝も上がり、脂肪がどんどん燃える体になります。

循環器系の働きの改善が期待できる

2つ目は「血液やリンパ液の流れが良くなる」ことです。体内には血液と免疫機能を担うリンパ液が流れていて、どちらも老廃物の回収や排出といった「体内の浄化」にも深く関わっています。ダイエットのために水を飲む、と聞くと「水を飲むとむくむのでは?」と心配になってしまう人も多いようですが、事実はその逆です。
むくみの原因は細胞間にたまった水分によって、細胞自体が膨らんでしまうことです。体内の水が十分であれば、細胞は安心して細胞内の余分な水分を排出できますが、水不足だとかえってためこんでしまうのです。水を飲むことで細胞内の余分な水分や廃物の排出が上手くいくようになると、尿量が増えデトックスにもつながります。

便通がよくなる

3つ目は、「便のかさが増して柔らかくなることで、便通が良くなる」ことです。便秘症の人には嬉しい効果です。

食欲の抑制が期待できる

最後の4つ目のメリットとして、ダイエットの大敵とも言える「食欲を抑えてくれる」ことです。食事前にコップ一杯のお水を飲むだけで、おなかが膨れるため食べ過ぎを防ぐことができます。

ダイエットに良い水選びのポイント

元素記号と女性

硬度

水ダイエットにおける重要なポイントのひとつとして、水の硬度があげられます。マグネシウム濃度やカルシウム濃度により、水の硬度は大きく3種類に分けることができます。硬度が100以下の場合は軟水、101から300の場合は中軟水、300以上の場合は硬水と呼ばれます。
この中でも、硬水は水ダイエットに向いているとされています。上記の通り、硬水にはマグネシウムやカルシウムなどのミネラルを多く含み、これらのミネラルがダイエットに良い効果をもたらします。

硬水の効果:栄養素の補給

1つ目は、栄養素の補給です。ダイエット中は食事を制限することから、必然的に栄養素の摂取も少なくなりがち。そのため、ミネラル不足により代謝が悪化し、ダイエット効果を弱めることもあります。硬水を活用することで、このミネラル不足を解消することができるでしょう。

硬水の効果:便秘解消

2つ目は、便秘の解消です。ダイエット中、便秘になったことのある方も多いでしょう。硬水に多く含まれるマグネシウムは、下剤にも含まれる成分です。このマグネシウムの働きで便を柔らかくして、お通じが良くなります。硬水は、水ダイエットを健康的に成功させるための強い味方であると言えるでしょう。

硬水の効果:脂肪吸収の抑制

3つ目は、脂肪吸収の抑制です。硬水に多く含まれるカルシウムには、消化管内での脂肪吸収を抑える働きがあると考えられています。消化管内において、カルシウムは胆汁酸と共に脂肪と結合し、小腸での脂肪吸収を阻害できると言われています。

種類

水の種類もさまざまですが、数多くある中から、ダイエットに適していると言われる水を何種類かあげてみましょう。

空腹を紛らわせる効果がある「炭酸水」

「炭酸水」は、その発泡力から食前に飲むと空腹を紛らわす効果があります。そしてもう一つの効果は代謝がアップするというもの。炭酸水とは二酸化炭素が溶け込んだ水です。
炭酸水を飲んで血中の二酸化炭素の濃度が高くなると、それを排せつし代わりに酸素を多く取り込もうとして血流が良くなります。体内の組織が活性化するため、代謝が上がるのです。炭酸水は天然のものもあれば、あとから二酸化炭素を添加したものもあります。

活性酸素を排除する「水素水」

近年話題の「水素水」は、老化の原因とされる活性酸素を排除して、代謝アップと腸内環境の改善に良いとされています。脂肪が燃焼しやすい体質になり、便秘にも効果があるとされます。
水素は、空気中に霧散しやすくペットボトルなどの容器は通過してしまうため、アルミパウチやウォーターサーバー型、スティック型などが普及しています。

必要な水の量と効果的に飲むためのタイミング

ペットボトルからコップに注がれる水
水ダイエットに必要な水の量は、体重の4割と言われています。体重が50kgの人であれば2Lということになります。ちょっと多いように感じますが、何回かに分けて飲むことで簡単にクリアできてしまう量です。
コツは一気飲みではなく、喉が渇いたと感じる前にこまめに飲むことです。おすすめするタイミングは、起床時、朝昼晩の食事の前後、入浴の前後、就寝前の10回です。コップ一杯200ml×10回で2Lになる計算です。このタイミングを習慣付けることができれば、ダイエット成功までグッと近づきます。また、水を飲むたびにダイエットのことを思い出せるため、モチベーションも維持しやすくなります。

水ダイエットの注意点

コップに入った水

負担にならない飲みかたを心がける

良いことばかり見える水ダイエットですが、注意すべき点もあります。一気飲みや極端に冷たい水を飲むのは避けましょう。食事の前後は良いのですが、食事中に飲むのは良くありません。唾液や胃酸などの消化に必要な成分を薄めてしまうため消化不良になる場合もあります。

水以外の水分で代用しない

もう一つ大切なことは、水以外で代用しないことです。糖分のある飲み物はもちろんいけませんが、お茶やコーヒーなどのカフェインを含んだ飲み物も、利尿作用があるためたくさん飲むとかえって脱水になってしまいます。

おわりに

水ダイエットの最大の良さは、「続けやすい」という点にあります。きつい上に成果が見えにくい運動や高価なサプリメント、気軽そうに見えても手間のかかる手作りドリンク類などは、どうしても長い間続けることが困難になりがちです。
私たちの一番身近にある水ならば、手軽なうえに安価なので、長く続けることができます。基本的に水であればどんな水でも効果があります。シーンや気分によって飲み分けても良いですし、何よりも、自分が飽きずにおいしいと思える水を選ぶことが、ダイエット成功への近道です。

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