肌をきれいに見せるためには、念入りなスキンケアとばっちりメイクが欠かせないと思っていませんか?でもその美容法、本当は間違っているかもしれません。実はシンプルケアで美肌を目指す「捨てる美容」が注目を集めています。
今回は、注目を集めている捨てる美容法の考え方と、そのポイントを見てみましょう。
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注目を集める「捨てる美容」とは
「捨てる美容」とは、メイクアップアーティストの小田切ヒロさんが編み出した美容法で、そのエッセンスをまとめた「大人のキレイの新ルール 捨てる美容」という本も出版されています。
この書籍では、スキンケアやメイクアップにとどまらず、ライフスタイルまで含めた30代からはじめたい美容の常識がまとめられています。
人気メイクアップアーティストが実践する美容法
きれいな肌を保つためには、毎日たっぷりとスキンケアアイテムをつけることが大切というのがこれまでの美容法の考え方でした。
捨てる美容では、必要最低限の厳選したアイテムを使うことで肌本来の機能を取り戻し、根本からお肌を元気にすることを提唱しています。また、メイクも衰えを隠そうと盛りすぎるのではなく、引き算メイクと隠したいくすみなどを生かしながら仕上げるという、シンプルケアと簡素なメイクを基本としているのが特徴です。
大人のキレイの新ルール 捨てる美容
30代からの美容ルールがこの一冊に!人気メイクアップアーティストの小田切ヒロさんが提案する究極のシンプルスキンケア美容法。
捨てる美容の基本
捨てる美容を読んでみると、この美容法を実践するための心構えが書かれています。それが次の5つのルールです。
捨てる美容の5つのルール
- 捨てる勇気を持つ
- 9割を捨てて残った1割が大切なもの
- 自分の心に聞いてみてぐっと来ないものは捨てる
- すべては光と影。「影への恐れ」を捨てる
- すべてを捨て去っても、品・清潔感・女性らしさは残す
大切なのは何を残して何を捨てるか
一生懸命キレイを求めていくうちに、様々なものをため込んでしまう人は少なくありません。まずそれをすべてリセットして、本当に大切なものだけを残しましょうと、小田切さんは述べています。そうはいってもすべてが大切に思えて、簡単には捨てられないものです。
まずは何か一つを捨てることからはじめてみる
まずは一気にすべてを変えようとせず、何か一つを捨てることからはじめてみましょう。そこから少しずつこれは必要ないかな?思うものを減らしていくことで、大切なものだけが残っていくはず。
そして、9割捨てるからこそ、残すベーシックなものにはこだわることが捨てる美容の重要なポイントなんです。
実践編!捨てる美容の進め方
皮膚は身体の内部で生まれた細胞が徐々に外側へと移動して、最後は垢として剥がれ落ちていく排出器官です。この流れがスムースであれば、自然と健やかな肌は保たれるのです。
スキンケアはしっかり落とすのが最重要!
まずは古い角質を丁寧に落としてあげることに注力することが美肌への近道。例えば、毎日の洗顔では、洗顔料を洗顔ブラシを使って濡らした顔の上で泡立てることが紹介されています。
洗顔料は泡立てるときに洗浄力が最も発揮され、毛穴の汚れや古い角質をきれいに落とすので、このやり方は理にかなっているといえます。
うるおいケアはオイルと水でOK
捨てる美容ではスキンケアもとてもシンプル。肌は元々うるおいを保つ能力を持っているので、適度な油分と水分のみ与えてサポートしてあげるのが理想だと小田切さんは述べています。
様子を見ながら一つずつアイテムを減らしていく
いきなりこれまで使っていた化粧品をやめてしまうのは、やはり不安なもの。そんなときは基本に立ちかえって一つずつアイテムを減らして、肌の調子を見ながらシンプルケアに移行することを考えましょう。
止める順番は、テクスチャーの重いものからやめていくのがおすすめです。
ピエール・ファーブル・ジャポン アベンヌ ウオーター
南フランス生まれのアベンヌ温泉水100%のアベンヌ ウオーターは、絶妙なミネラルバランスで肌をやさしく落ち着かせてくれます。スプレータイプでいつでも気軽にうるおいチャージできるのも魅力的。
顔のコリやむくみも捨ててすっきりフェイスに
小田切さんはメイク前に必ず顔のコリをほぐしてリンパを流すマッサージをおすすめしています。これにより女優やモデルさんの顔が見違えるように小顔に見えて、メイクノリと仕上がりも抜群に良くなって喜ばれるのだとか。
顔と頭、首と肩の皮膚はつながっているので、コリをため込んでしまうと老廃物もたまって老け顔まっしぐらになってしまうのです。
ちょっとした手間で美肌を実現できる
捨てる美容法では、メイク落としと同時にマッサージでコリをほぐす方法も紹介されています。
ポイントメイクはあらかじめ落としておき、皮脂に近い成分のホホバオイルを顔からデコルテまでたっぷりつけて、メイクを落としながらマッサージをすると、メイクはきれいに落ち、リンパの滞りも解消されて角質の残りにくい肌に整うようになります。
また、日中はこめかみから側頭部をほぐしたり、脇のリンパをマッサージして、遠隔操作ですっきり小顔を目指すと良いでしょう。これなら隙間時間でもできるし、気持ち良さそうですね。
マカダミ屋 ゴールデンホホバオイル
人の肌の皮脂に似ているゴールデンホホバオイルは、メイク落としにもぴったり!滑りもよくメイク落としつつマッサージもできる便利なアイテムです。
メイクの色味も捨てる!
メイクの色味も最小限にするのも捨てる美容のポイント。もっとも目立つポイントであるアイメイクとチーク、リップで使うカラーを2色に絞ることで、あか抜けて洗練された顔に仕上がるのだそう。
日本人におすすめなのがコーラル系のアイテム。ポイントメイク全般に使えるマルチスティックを一つ持っておくと、上品なワントーンメイクも簡単にできちゃいます。
くすみは天然のシェードと考えるべし!
スキンケア同様メイクも年齢を重ねるほど多くのものを塗って、隠すようになりますよね。これも捨てる美容では大間違い!加齢とともに出来てしまう肌のくすみさえも、色気の源とポジティブにとらえて活かそうというのが、捨てる美容の考え方。
ファンデーションは頬にはしっかり塗るけどフェイスラインにはあえて塗らず、天然のシェードとして利用してしまうのが小田切流。自分のくすみを利用することで、より小顔に見えるというから驚きです。
上質な睡眠は最良の美容法
肌細胞の生まれ変わりは、睡眠中にもっとも活発になります。古い角質をスムースに排出するためにも、質の良い睡眠は欠かせません。このことから、小田切さんも上質な睡眠に勝る美容法はないと述べています。
デジタルデトックスや環境整備で寝やすい環境を整える
眠る前にパソコンやスマホを見ないデジタルデトックスはもちろん、寝具などの睡眠環境を整えることも大切です。そして、明るくなったら起きて暗くなったら寝るという自然のリズムに抗わず、午後10時から午前2時のゴールデンタイムにぐっすりと眠ることで、一日の肌ダメージを回復させることを心がけましょう。
おわりに
これまで与える美容に重点を置いていた方にとっては、目からうろこの美容法が紹介されている本書ですが、どれも小田切さんの経験に基づいているので、筆者も取り入れてみたくなるものがたくさんありました。
今回ご紹介できなかったテクニックも少なくないので、気になる方はぜひ本書をチェックしてくださいね。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
化粧品関連メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事しました。現在はフリーライターとして、美容関係の記事を執筆しています。
得意分野は肌トラブルの原因と対策方法の解説、化粧品に配合される成分の解説です。2016年に日本化粧品検定1級を取得。
大の広島カープファンで趣味は野球観戦です♪