ニキビの原因はアクネ菌?ニキビの悪化を防ぐケア方法について

顔にポツポツとできるニキビ。ニキビが大きくなったり腫れて赤くなったりすると、メイクで隠すのも簡単ではありません。
ニキビ発生のメカニズムを知り、正しいニキビケアを行いましょう!

ニキビができるメカニズムとは?

いつの間にか顔にポツポツとできるニキビ。女性を悩ませる困りものですが、どうしてできるのでしょうか?

ニキビができる原因は毛穴詰まり?

ニキビができるメカニズムを見ると、(1)過剰な皮脂の分泌により(2)毛穴の出口が角化してつまり、(3)ニキビ菌が繁殖 することが原因となります。症状がひどいとニキビ痕(瘢痕)が残るため、早い段階での対処が欠かせません。

白ニキビがアクネ菌の作用で赤ニキビに!?

毛穴詰まりによるニキビは白ニキビと呼ばれ、色もなくあまり目立たない状態です。ここから悪化するには、アクネ菌が大きく関係してきます。
もともと皮膚に住みついているアクネ菌は、皮脂が多く酸素が少ない環境を好むため、皮脂詰まりの毛穴の中はアクネ菌にとって好都合。毛穴の中でアクネ菌が増殖すると、白ニキビが悪化して赤ニキビになる原因となります。

アクネ菌が皮脂を分解することでニキビが悪化

毛穴の中で増殖したアクネ菌は、リパーゼと呼ばれる酵素を分泌して皮脂を分解します。このとき皮脂からつくられる成分がお肌に炎症を起こし、赤ニキビをもたらすと考えられています。

ニキビを悪化させる?アクネ菌とニキビの関係

ニキビに深く関わっているといわれるアクネ菌ですが、実はお肌に常に存在する常在菌の一種です。

アクネ菌とは?実は皮膚に常在している!

ヤクルト中央研究所の研究によると、顔の皮膚からは1平方センチメートルあたりアクネ菌を含めて10万~100万個の菌が検出されたという調査結果が報告されています。
アクネ菌はお肌が不潔だから発生するのではなく、もともとお肌には無数のアクネ菌がすみついているのです。

アクネ菌はニキビの直接的な原因じゃない?

ニキビの原因はアクネ菌というイメージがありますが、最近ではニキビの発生段階にアクネ菌は無関係だとする説が有力です。とはいえ一度発生したニキビが炎症を起こす原因には、アクネ菌は深くかかわっています。

アクネ菌は悪いところだけじゃない?

また、近年の研究ではアクネ菌にはお肌を守る役割もあるともいわれています。スウェーデンのルンド大学とデンマークのオーフス大学が共同発表した研究結果では、アクネ菌が分泌するタンパク質は活性酸素を減少させて細胞を酸化から守る働きが報告されています。

アクネ菌をコントロールしてニキビ対策!

常在菌であるアクネ菌とは付き合い方が重要です。アクネ菌と上手に付き合うための方法を見てみましょう。

アクネ菌は全滅ではなく適度な殺菌を目指そう

高い殺菌効果が期待できる洗顔料をむやみに使うと、肌への負担となる恐れがあります。洗顔をするときには、お肌に水分を与えると同時に、皮脂を適度なバランスに保つことが重要です。

保湿も変化させる

乾燥対策は重要ですが、濃厚な保湿クリームで毛穴をふさいでいませんか?ニキビ予防には適度に水分を含んだ保湿剤がおすすめ。また、お肌がべたつきがちな人も適度な保湿ケアは欠かせません。さっぱりタイプの保湿剤で、しっかりと保湿ケアをしましょう。

おわりに

ニキビ対策はアクネ菌の餌である油分を抑え、当時に毛穴が詰まらないようにすることが大切です。自分にとってのベストな洗顔や保湿ケアのバランスを見つけて、アクネ菌をコントロールしましょう!

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