なぜリバウンドするの?その原因と対策とは


ダイエットを頑張っても、リバウンドをしては意味がありません。しかし、ダイエットは体重を落としてから、体重をキープしていくことが大変です。ではなぜ、リバウンドが起こるのでしょうか?原因と対策を知っていれば、ダイエット後にがっかりする必要はありません。
今回は、リバウンドを防ぐためにも知っておきたい、リバウンドの原因やその対策を見てみましょう。

リバウンドの原因とは

停滞期の原因となる恒温性(ホメオタシス)

まずはリバウンドの原因についてご説明します。人体には体温や代謝などを一定の状態に保とうとする「恒常性(ホメオスタシス)」が働いています。
このホメオスタシスにより、食事を制限して摂取エネルギーを減らすと、エネルギーの消費を抑えて摂取エネルギーを蓄えようとします。これにより、一定程度の体重減少をするとそこから先の減量が進まなくなるのです。

リバウンドの原因にもなるホメオタシス

ホメオタシスの影響は、ダイエットの停滞期だけではありません。ダイエットを終えて通常の食生活に戻るときにも、ホメオスタシスは作用しています。この状態で以前の食生活に戻ると消費カロリーが抑制されたままなので以前よりも太りやすくなっているのです。
ダイエット後の食生活にはよほど注意しないと、リバウンドの原因となるリスクは小さいものではありません。

リバウンドの原因は食事制限だけのダイエット

一口にダイエットといっても、さまざまなダイエットがありますが、その中でもリバウンドしやすいのが、食事制限だけのダイエットです。
食事制限のみでダイエットをすると、メニューの偏りからたんぱく質不足になりがちです。たんぱく質は筋肉をつくる大切な栄養素であり、タンパク質不足は筋肉量の落ち込みを招き、基礎代謝の低下を招きます。
基礎代謝は安静にしていても消費するカロリーであり、基礎代謝が落ちこむことはダイエット前よりも太りやすい体になっていることでもあります。その状態でダイエット前の食事に戻すと、摂取カロリーを十分に消費できずにリバウンドしてしまうのです。

レプチンの減少が原因

レプチンとはホルモンの一種で、体内に脂肪が入ってくると分泌されるレプチンは、満腹中枢を刺激して満腹感を与えてくれます。レプチンの満腹サインは、食べ過ぎ防止も促す素晴らしい働きなのです。
しかし、ダイエットで脂肪の摂取が減るにつれてレプチンの分泌量も減少していきます。レプチンの分泌量が適正量に戻るまでは約一ヶ月程度かかるため、ダイエット後すぐに元の食生活に戻すと、満腹感が得られずに食べ過ぎがち。こうしてあっという間にリバウンドしてしまうのです。

リバウンドしないために気をつけたいポイントとは

たんぱく質の摂取と適度な運動

リバウンドを防ぐためには、極端な食事制限は控えて、バランスよく少量ずつ食べることが欠かせません。また、軽い運動で筋肉量を増やすことで基礎代謝の落ち込みを防ぎ、リバウンドのリスクを防ぐように努力しましょう。

食生活を急に戻さない

ダイエット後の一ヶ月程度は、ホルモンバランスの関係からリバウンドしやすい期間です。この時期に油断した食生活になると、あっという間に元通り。
ダイエット前の食生活の見直しとあわせて、食事量は一ヶ月程度を目安に、ゆっくりと戻すようにしてください。

一ヶ月の体重の減少は5%まで

一ヶ月に痩せてもいい目安は、自分の体重の5%までと言われています。これ以上のペース痩せるとホメオスタシスにより停滞期に入りやすくなると言われています。
目標体重までのスケジュールをしっかりと決めて、無理せずにダイエットをすることが目標体重を実現するためにもかかせません。

おわりに

リバウンドは、間違ったダイエット方法をとったときに起こりやすいことで知られています。ダイエットをする前に、もう一度自分のダイエット方法が正しいかをしっかり考えてみてください。
また、目標の体重に向けたスケジュールも、無理のない範囲内で設定するようにしましょう。自分の将来のためにも、正しい方法でダイエットして、健やかに痩せられるように心がけましょう。

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