エイジングサインの1つであるしわ。深いしわが刻まれる前になんとか手を打ちたいですよね。ひとことでしわといっても、いくつか種類があります。
今回は、しわの種類とそれぞれの改善・予防策について詳しくお話していきます。
CONTENTS(クリックで該当箇所へ)
ちりめんジワやほうれい線としてあらわれる「乾燥じわ」
肌のうるおいは細胞間脂質と天然保湿因子(NMF)、皮脂の3要素によって維持されています。この3つのバランスが崩れると、ちりめんジワとなるのです。
肌が乾燥するとしわができる理由とは?
細胞間脂質と天然保湿因子(NMF)、皮脂の3要素は、加齢や紫外線の影響、間違ったお手入れなどで徐々に崩れ、肌から水分が失われる原因となります。
すると、肌は肌表面の角質層を厚くして、肌からそれ以上水分が失われないようにするので、肌の表面が硬くごわついてキメが乱れ、やがてちりめんジワとなって現れるのです。
乾燥を防ぐお手入れとケアの方法
肌が乾燥する理由には紫外線や不十分なスキンケア、洗顔のし過ぎによるダメージがあげられます。必要な皮脂や細胞間脂質を洗い流さないためにも、洗顔はぬるま湯か水でしましょう。
乾燥によるちりめんジワが気になるときは、細胞間脂質やNMFを化粧品で補うのがベスト。細胞間脂質であるセラミドやNMFであるアミノ酸(グリシン、アルギニン、リシン、セリン、グルタミン酸)や尿素が配合された化粧水やクリームなどで保湿すると肌がふっくらして乾燥じわが目立たなくなります。
表情ぐせによる表情ジワ
よく笑う人は目元のしわが多いと聞いたことはありませんか?ハリのある肌なら表情が変わっても肌はすぐに元に戻りますが、肌が衰えると、表情グセが徐々に肌に刻まれていきます。
原因は真皮の衰え
若い頃はどんなに顔の表情を変えても肌はすぐにピン!とした状態に戻ります。これは肌の土台であるコラーゲンやエラスチンに弾力があるからですが、加齢によるダメージによりコラーゲンやエラスチンの弾力が衰え、弾力がなくなっていきます。
日ごろの癖を見直すことが効果的
表情ジワが気になりはじめたら、日頃の癖を見直してみましょう。眉を上げたり、目を細めたり、口角が下がった表情になっていませんか?また、頰づえをつくと肌に無理な力がかかってほうれい線ができやすくなると言われています。
表情グセをやめて、軽いマッサージで顔のコリをほぐしていくと、表情ジワの改善が期待できます。
たるみによる深いしわ
肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンの弾力がなくなり、再生される量が減りはじめると皮膚を支えきれなくなり、肌はたるんでいきます。たるみによるしわは化粧品で改善することはほぼ不可能。完全に消そうと思ったら、美容外科に頼るしかありません。
加齢によるたるみはケアしにくい
加齢とともに肌の真皮部分が衰え、皮膚や皮下脂肪を支えきれなくなったり、顔の肌の下にある表情筋が衰えたりするとたるみが起こり、ドレープ状になった部分に深いしわが刻まれます。このような深いしわは一度できると完全に消すのは難しいため、たるみが起こらないように予防することが大切なのです。
たるみ予防ケアが10年後の肌を左右する
たるみによるシワを防ぐためには、しわのない20代、30代のうちから予防ケアをすることが大切。たるみの原因は加齢や紫外線、糖化などいろいろありますが、1番に考えたいのは、紫外線対策です。シミそばかすを防ぐためだけではなく、将来のたるみを防げるかどうかは紫外線対策しているかどうかによって決まると言っても過言ではありません。
おすすめのケア商品
バリアー機能が正常なら、ターンオーバーもスムーズになり、コラーゲンやエラスチンの変質を防ぐことにつながります。そのためには、日頃からセラミドやNMFを配合した化粧品でケアして乾燥を防ぎ、バリアー機能の維持を心がけることが大切です。
小林製薬[ヒフミド] エッセンスローション
バリアー機能を維持に必要なセラミドⅠと保湿効果の高いⅡ、Ⅲを配合。
石澤研究所 すこやか素肌 尿素のしっとり化粧水
天然保湿因子(NMF)の1つである尿素とヒアルロン酸を配合した化粧水。
おわりに
しわ予防のケアは紫外線ケアと保湿といった地味なお手入ればかり。それでも、そのひと手間が10年後の美肌を作る!と思って、面倒がらずにお手入れを続けるようにしてくださいね。
ヨーロッパ在住歴アリの美容オタク。ドラックストアのコスメから美容皮膚科のコスメまでなんでもトライしなければ気がすまない性格。20代のころからアンチエイジング&美白の鬼と呼ばれていただけあって30代後半になってもシミ・シワはほとんどありません!