痛くないの?跡は消えるの?カッピングについて教えます!


「カッピング」とはアスリートや美容家たちの間で話題になっている民間療法です。有名スポーツ選手が愛用していることで注目を集めましたが、その歴史は紀元前にもさかのぼる伝統的なメソッドです。
今回は、そんなカッピングの費用や効果についてご紹介します。痛みの有無や“吸い跡”についてもご説明しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

健康と美を守る伝統療法?カッピングとは

カッピングとは、カップ状の器具を皮膚に吸着する民間療法です。日本では吸玉療法(すいだまりょうほう)とも呼ばれ、健康や美容に役立つとして注目を集めています。

カッピングはカップ(Cup)を使う民間療法

一般的なカッピングは、透明な専用カップを背中や首の後ろなどにあて、ポンプで空気を抜いて、お肌に密着させます。カップの内部は真空状態になり、皮膚と身体にほどよい刺激を与えます。これにより、血行促進や肩こり解消などが期待できるのです。

古くから伝わるカッピングの歴史

実はカッピングは長い歴史をもつメソッドです。古くは動物の角や骨、竹など自然の素材を使用し、加熱して温めることで真空状態を作っていました。
日本吸い玉(カッピング)協会(※1)によると、

「アジアで文献的に確認できるものとしては、インドで紀元前600年頃に記された『アーユルヴェーダ ススルタ大医典』」

があるといわれています。
さらに、カッピングの国際的団体であるICTA(※2)によると、古代エジプトの象形文字にも、カッピングに関する記述があるといわれています。ヨーロッパ諸国でも用いられ、世界的な広がりを見せたカッピングは、長い歴史を持ち、親しまれてきた民間療法といえるでしょう。

1つじゃない?さまざまなカッピング

カッピングは複数の国、文化にルーツを持つ療法であり、同じカッピングでも国や地域によってさまざまな呼び方・技術があります。
一般的には「カッピングセラピー(カッピング療法)」という呼び名が有名ですが、その他にも「吸い玉療法」や「吸角(きゅうかく)療法」という呼び名もあり、それぞれ技術や理念に違いがあります。
国内の主なカッピングセラピーとしては、以下のようなものがあります。

吸い玉療法(きくち式カッピング)

国内ではもっとも有名なカッピングの団体である、日本吸い玉(カッピング)協会(※1)が提唱する技術。温熱療法をベースにした安心・安全な手技が特徴です。

瀉血(しゃけつ)治療

瀉血(しゃけつ)とは身体から血を吸いだす治療で、解毒効果を期待する治療方法です。現在では、一部のクリニックでは医師による指導の下、患部に専用の針を刺し、そこにカップを当てて血を抜くといった手法が採られています。

ファンクショナルカッピング

一般社団法人グローバルアスリートサポート協会(※3)がアスリート向けに開発したカッピング療法で、筋膜の癒着にアプローチします。独自の資格制度をクリアした技術者は“認定プラクティショナー”と呼ばれています。
このほかにも、カッピングにかっさマッサージやアロマセラピーなどを組み合わせた手法も見受けられ、日本では、統一的な基準は設けられていないのが現状です。自分に合ったカッピングを選ぶためにも、じっくり比較・検討してクリニックやサロンを選びたいものですね。

カッピングを受けるときに気になるポイントを徹底解説

あまりなじみのないカッピングは、費用や身体への負担など、気になる点は少なくありません。カッピングを受けるときに気になるポイントを見てみましょう。

費用…施術場所によって違いがある

カッピングの費用は、施術場所によって大きく異なります。女性向けの美容サロン・クリニックで受けると、1回につき4,000円から8,000円程度かかります。美容を目的としたカッピングは、アロマトリートメントなどとセットになっていることが多く、内容や設定時間によっては高額になります。
一方、接骨院や鍼灸(しんきゅう)院で受けるなら自由診療の一部として扱われるため、カッピング単体の価格設定はされていないことが多いようです。1回あたり3,000円程度で受けられる接骨院もあり、比較的リーズナブルですが、あくまで施術の一部なので、ごく短時間でカッピングになることもあります。

カッピングは痛い?跡はどれくらい残る?

実際にカッピングをする前には、痛みの有無が気になりますよね。その性質上、カッピングは吸着した場所に跡が残りますが、瀉血(しゃけつ)がともなわない一般的なカッピングなら、さほど気にならない程度だといわれています。

カッピングの痛み

カップが吸い付く際に、独特の圧迫感や痛みを感じる人が少なくないようですが、経験者の話によると、我慢できないほどの激しい痛みではないようです。

溢血(いっけつ)斑

 
カップを当てた部分が赤くなり、溢血(いっけつ)班と呼ばれる丸い跡が残ります。溢血班は10日前後で消えますが、長い人では数週間かかります。血流が滞っている人ほど、カッピングをすると痛みと跡が強く出るそうです。回数を重ねて体質が改善されてくれば、軽く済むことが多いとされています。

カッピングのうれしい効果とは?

慢性的な冷え性やドロドロ血流でお悩みの女性も、カッピングを受けることで、体質改善が期待できます。カッピングによる治療効果には、どのようなものがあるのでしょうか。

「引く」力で冷え性の改善やデトックスに!

一般的なマッサージでは手や器具を使い、体の外から内側へとアプローチするのに対して、カッピングはカップで引っ張る、吸い上げる力で患部にアプローチすることで、血流を促進し、冷え性の緩和やデトックス効果が期待できます。
ツボ押しや指圧には正確性が求められるため、施術を受けても「あまり効かなかった」ということが少なくありませんが、カッピングで使用するカップは大きいもので直径6センチほどと余裕があるため、効率的に患部を刺激できるのです。

疲労回復とパフォーマンス向上に!

疲労回復にも役立つとして、カッピングを愛用しているアスリートも少なくありません。ハンマー投げの室伏広治選手は現役時代、練習後にカッピングをすることで、その日の疲れはその日のうちにとることを徹底していたそうです(※4)。
アスリートはもちろん、長時間のデスクワークで肩こりや腰痛にお悩みの人も、症状の改善につながったことも。このようにカッピングは、日頃から「疲れやすい」と感じていたり、年齢とともに「体の動きが鈍くなった」と悩んでいたりする女性におすすめなのです。
さらに、カッピングには筋膜の癒着をはがす効果もあり、関節の可動域が拡がり、スポーツのパフォーマンス向上にもつながることが期待されています。

おわりに

古くから伝わるカッピング。カッピングはカップを密着させ、引っ張ることで患部にアプローチするメソッドです。
痛みや跡は一時的なもので、時間によって消失するためご安心を。冷え性やたまった疲労にお悩みの人は、ぜひカッピングを検討してみてはいかがでしょうか?

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