保湿成分として注目を集めているプロテオグリカンは、保湿ケアだけではなく、年齢肌ケアにも効果が期待できることから、多くのスキンケア化粧品に配合されています。実はプロテオグリカンは体内にも存在していて、さまざまな働きをしている成分なんです!
今回は、プロテオグリカンの体内での働きから気になる美容効果まで、詳しく解説していきます。
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「プロテオグリカン」は糖たんぱく質の一種
プロテオグリカンは、ヒアルロン酸やI型コラーゲンの産生を促すことで、肌荒れやシワを改善して肌の弾力を保ち、メラニン生成抑制作用や色素沈着改善作用により、若々しい肌を保つ、糖たんぱく質の一種です。
肌細胞の増殖やそれ自体高い保水能力を持ち、肌表面では肌の潤いや弾力を保ち、軟骨では関節をスムーズに動かすサポートをしています。
量産が可能になったことで美容成分として注目
化学物質としてのプロテオグリカンは、製造コストが高すぎることがネックで普及していませんでしたが、サケの鼻軟骨から抽出する技術が開発されたことで、安価に大量生産することが可能になりました。
化粧品素材としてのプロテオグリカンの市場規模は、2011年から2014年にかけておよそ2.2倍に増加するなど、美容業界でも高い注目を集めています。
プロテオグリカンに期待できる美容効果
プロテオグリカンの糖の鎖には、スポンジの様に水を含む水分保持機能があります。わずか1gで6Lもの水分を保持することができるといわれています。この高い保水力はヒアルロン酸に匹敵するものであり、その効果の高さが注目されています。
また、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進することで、水分量アップや肌のハリ・弾力維持といった効果も期待されています。
新陳代謝の促進
プロテオグリカンには保水力やヒアルロン酸・コラーゲンの生成を促進するだけではなく、細胞の移動や増殖、細胞内の代謝を調節する働きもあります。つまり、細胞の新陳代謝を活性化させて新しい細胞を作り出す役割もあるのです。
おわりに
あまり耳なじみのないプロテオグリカンですが、美容成分としてはさまざまな効果が期待できることがお分かりいただけたと思います。乾燥が気になりはじめるこれからの季節、興味のある方はぜひ一度試してみてくださいね。
化粧品関連メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事しました。現在はフリーライターとして、美容関係の記事を執筆しています。
得意分野は肌トラブルの原因と対策方法の解説、化粧品に配合される成分の解説です。2016年に日本化粧品検定1級を取得。
大の広島カープファンで趣味は野球観戦です♪