最近話題の美容成分「エラグ酸」。イチゴやザクロなどに豊富に含まれる成分で、その美白効果やダイエット効果などに期待が集まっています。
今回は、エラグ酸の働きや取り入れ方を徹底解説。エラグ酸の基礎情報を知りたい人からその効果に疑問な人まで、ぜひ一読してみてください。
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話題の美容成分「エラグ酸」とは?
「エラグ酸」とは、果物や野菜などに豊富に含まれるポリフェノールの一種。話題になったのはここ数年ですが、実は普段の食事から何気なく取り入れている成分です。
お肌や身体にいい美容成分は、これまでビタミンCが不動の地位でしたが、イチゴやワインなどの“美容食材”のメカニズムを調べたところ、そこに含まれる「エラグ酸」の働きが明らかになったのです。
エラグ酸ブームの発端は?医療分野で話題に
エラグ酸は美容分野で大注目の成分ですが、もともとはヘルスケア分野での研究が盛んでした。2014年には中国の研究チームが、エラグ酸とがんリスクに関する研究を発表。翌2015年にはエラグ酸とダイエットの関係性がアメリカのオレゴン州立大学からリリースされ、日本国内でも美容効果の研究が進んでいます。
健康にいいだけではなく、ダイエットにも役立つ。そのうえ美肌にまで期待大!いいことづくめのエラグ酸の効果と取り方は大注目なのです。
エラグ酸を含む主な食べ物
お肌やボディラインが美しい人は、食べ物に含まれるエラグ酸のパワーが影響しているのかもしれませんね。エラグ酸を含む食べ物を見てみましょう。
エラグ酸を豊富に含む食べ物
- ベリー類…イチゴ、ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、クランベリー
- そのほかの果物…ザクロ、ブドウ、プラム
- ナッツ類…クルミ、ピーカンナッツ
この他にもバナナや梨、ポンカン、緑茶の葉にも含まれるそうです。果物やナッツ類といえば、美容に良いとよく言われます。
エラグ酸のうれしい効果とは?
エラグ酸には紫外線ダメージの軽減や美白・透明肌の維持、ダイエットや健康維持・増進など、さまざまな効果があることが期待されています。
エラグ酸が紫外線のダメージを軽減!?
エラグ酸には紫外線ダメージを軽減し、皮膚内のコラーゲンを守る働きがあると報告されています。エラグ酸をお肌に塗って紫外線を照射する実験では、塗らなかったときよりも照射後の肌荒れ・コラーゲンの破壊が少なかったという結果が出ています。
紫外線は美容の大敵。肌トラブルには必ずといっていいほど紫外線の影響が指摘されますが、日傘や日焼け止めを駆使しても完全には防げないのが悩みどころ。そんな紫外線によるダメージを軽くしてくれるとは、うれしい効果ですね!
エラグ酸で美白・透明肌になれるかも!
私たちのお肌は紫外線にさらされることで皮膚内のコラーゲンが破壊され、シミ・しわやくすみといったトラブルが引き起こされています。透明感のある美肌を目指すなら、いかに紫外線を防ぐかというのが大きなテーマです。
エラグ酸が紫外線のダメージを軽減することで、お肌の潤いが保たれるだけではなく、シミ・しわの予防効果が期待できます。国内のメーカーからも肝斑、肌荒れ、色素沈着などに改善効果があると報告されています(※4)。まさにエラグ酸は肌トラブルの救世主!透明肌への近道になってくれるかもしれません。
ダイエットや健康維持にも役立つエラグ酸
お肌に良いものは身体にも良い!エラグ酸を口から摂取することで効果的な脂肪燃焼をうながすだけではなく、血糖値コントロールにも役立つといわれています。さらに、がん細胞の非活性化作用も報告されるなど、がんの予防・治療効果にも期待が集まっています。
このように、エラグ酸はダイエット効果を高めるだけではなく、病気の予防、そして健やかな身体づくりにも一役買ってくれるのです。エラグ酸だけで痩せたり病気を治したりすることはできませんが、美のサポート役としてさまざまなメリットが期待できるでしょう。
エラグ酸の取り方と注意点
さまざまな効果が期待できるだけに、デメリットが心配な方もいるかもしれません。現時点で有害な作用が報告されておらず、副作用の心配がないのもメリットです。
副作用は報告されていないものの取りすぎはNG
化粧品にしても食品にしても、適量にとどめることが大切です。特に果物やサプリメントの過剰摂取は禁物。たとえばビタミンAは取りすぎると頭痛やめまいなどの副作用があるといわれており、特に妊娠中の女性は注意が必要です。
エラグ酸そのものに害はなくとも、食品に含まれるその他の成分が悪く働く可能性もあるため、製品の注意事項をしっかり守ってくださいね。
エラグ酸の取り方:化粧品
美容効果の大きいエラグ酸ですが、どのような取り方があるのでしょうか。エラグ酸を豊富に含むおすすめの化粧品をピックアップ。
LION フェリゾナ リッチホワイトニングエッセンス
美白有効成分してエラグ酸、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体を配合したエッセンス。伸びのいいクリーム状で、お肌にピタッと密着。気になるところを集中ケアできます。さらにヒアルロン酸やデイジー抽出液など、潤い成分も入っているので、美白だけでなく保湿効果も期待できます!
エラグ酸の取り方:食品・サプリ
化粧品で外から補うだけではなく、食品やサプリで体内からサポートすることもできます。エラグ酸を豊富に含んでいることを打ち出している食品やサプリを見てみましょう。
サニーヘルス ブルーベリー300倍パワー
エラグ酸を含むニュージーランドの果物「ボイセンベリー」を使用したサプリメント。目の疲れに効くといわれるビタミンAやアントシアニンも配合しています。日本では流通していないベリー系の果物を使っている点で、高ポイントですね。
おわりに
エラグ酸は紫外線ダメージを軽減するだけではなく、シミやしわ、肌荒れなど肌トラブルの予防効果が期待できます。さらにダイエットや病気の予防にも役立つといわれており、女性の美と健康をサポートしてくれる成分です。果物やナッツ、そして最新の化粧品、サプリを活用してエラグ酸美容をはじめてみませんか?
都内で営業として勤務した後、現在では美容・医療系ライターとして活動中。コスメの成分情報などマニアックなネタを好む。プライベートでは1男1女の子育てに追われ、コスメと洋服の購買欲が止まらない。