成長期の子供でも無理なくできるダイエットとは?

本で顔を隠す女の子
「少しぽっちゃりしているほうがかわいらしいわよ。」「ふっくらしているくらいのほうが健康的で良いじゃない。」などなど…。こんな言葉は、思春期の乙女心を傷つけているかもしれませんよ?
今や、小学生でもモデルやタレント活動をする時代。ほっそりしたスタイルを身近に感じてしまうのは仕方がありません。テレビや雑誌で目にする女性たちの美しさに磨きがかかるほど、控えめなぽっちゃり女子は心を閉ざすのです。
しかし、まだまだ成長期まっただ中の大事な時期。美しいスタイルを求めるあまり、身体を壊してしまっては大変です。健康的に子供らしく実践できる効果的なダイエットとは、どのようなものでしょうか。
今回は、成長期にダイエットをするリスクも含めて紹介します。お悩み中のご本人も、お子さまの悩みを心配しているご両親もぜひお読みください。

成長期に取り入れたい。無理のないダイエット方法

教室のイメージ

座りながら運動

部活も習い事もしていないし、運動とは無縁。そんなあなたでも大丈夫です。一日の中で椅子に座っている時間はどのくらいありますか?学校や塾はもちろん、自宅ではリビングや勉強机など、いたるところで椅子に座っていることでしょう。この椅子に座っている時間を活用してできるダイエットをしてみましょう。
まず、椅子に座り背もたれから背中を離します。足をこぶし1つ分ほど離して開きます。ひざと太ももをぴったりくっつけて、その状態で10秒キープ。そのままゆっくり元の状態に戻します。
授業がつまらないときや順番待ちのとき、テレビを見ているときなど、いつでもどこでも実践できます。意識して取り入れることで、若さの象徴でもあるムチムチの太ももがほっそりしてきますよ。

入浴の方法でダイエット

毎日必ずはいるお風呂。これも絶好のダイエットチャンスです。

  1. ぬるめのシャワーで足先からかけていき、徐々に体温を上げていく
  2. 40度前後の湯船に30分前後、下半身だけ浸かる
  3. 身体や髪を洗い、再度15分前後入浴する

毎日が難しければ、お休みの日や、予定の無い日に実践してみてください。ポイントはゆっくり楽しむことです。リラックスしながら入浴することが、心身にとって重要なのです。

睡眠

あなたはご存じですか?寝ない人は太る、ということを。逆に言えば睡眠を味方につければ痩せる、ということです。
人間は寝ている間に成長ホルモンが分泌されますが、この成長ホルモンには脂肪燃焼効果があることが知られています。成長ホルモンが一番活発に分泌される時間帯は22時から翌3時までの間。このスペシャルタイムはできる限り寝てください。
質の良い睡眠ができれば、それだけで一日300kcalを消費できます。これは、ウォーキング2時間分に相当するカロリー消費。寝ているのに歩くのと同等のカロリー消費と聞くと不思議な印象を覚えますが、事実なのです。

野菜を食べる

野菜はビタミン・ミネラルが豊富で美容にも効果的なダイエット食材です。食物繊維も豊富なので、食前に多めに葉物野菜を食べることで満腹感を得て、食べ過ぎを防ぐなどの効果も期待できます。
また、野菜にはストレスを軽減する効果があります。ストレスは体調不良や暴飲暴食につながる、ダイエットの天敵。少し疲れたな、小腹がすいたな、そんな時は普段のジュースではなく、野菜ジュースを飲んでみてください。
普段の食事を大幅に変えたり、カロリー制限をしたりする前に、まずは積極的に野菜を摂取することを心がけましょう。

成長期にダイエットをするリスク

目覚まし時計のイメージ

筋肉や骨の発達障害

ダイエットで過度な食事制限やカロリー制限を続けると、成長期に必要な栄養が大幅に不足してしまいます。筋肉や骨を育てるカルシウムが不足すると、これから作り上げらるはずだった身体の成長を妨げて、成長不良になる可能性が大きくなりまづ。

ホルモンバランスの乱れ

栄養不足で必要な脂肪まで無くなってしまうと、女性ホルモンの分泌が減少し、生理不順や無月経症のリスクが大きくなります。
また、成長期に生理不順や無月経症で卵巣の機能が低下したり成長が止まると、将来的に不妊症になってしまうリスクが高くなります。

肌荒れ

痩せたいがために、十分な栄養を摂取しないままでいると、お肌を作るために必要なタンパク質や油やビタミンが不足して、ニキビや乾燥などの肌荒れの原因になります。思った通りに痩せてもボロボロ・ガサガサの肌なら、せっかくの青春時代が台無しです。
また、栄養不足は女性らしさを左右する女性ホルモンの分泌を滞らせて、女性らしい体の成長を妨げることにもつながります。体重はしょせんただの数字。若々しさや美しさを失っては、魅力的な女性とはいえません。

おわりに

いかがでしたか?ダイエットしたい、痩せたい、と思うのは悪いことではありません。しかし、子どもの身体から大人の身体へと大きく変化する成長期は、二度とやってきません。
長い人生を付きあう大切な身体ということを忘れずに、無理のないダイエットで美しく健康的な身体を目指しましょう。

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