一時期一世を風靡したダイエット方法に、「マイナスイオンダイエット」がありました。新聞やテレビで聞いたことがある方も多いでしょう。
このマイナスイオンダイエット、実際にはどういったダイエットなのか、その実体についてはあまり良くわからなかったという声を聞きます。
マイナスイオンダイエットとはいかなるダイエットなのか、またその効果性ややり方についてもご紹介します。
CONTENTS(クリックで該当箇所へ)
マイナスイオンってそもそも何?
「マイナスイオン」というフレーズを聞くと、なんとなく体に良さそうというイメージを持つ方も多いかもしれません。「マイナスイオンが髪に優しいドライヤー」と謳われている製品を見かけると、他のドライヤーよりも多少価格が高くても思わず選んでしまいます。そもそもマイナスイオンとは一体何でしょうか?
目に見えない微粒子を「イオン」と呼びますが、通常イオンはプラスやマイナスの電気を帯びており、負の電子を帯びたイオンのことを「マイナスイオン」と呼びます。
イオンは通常の空気中に、1立法センチメートルあたり1,000個から2,000個あるといわれていて、気象条件にもよりますが、プラスイオンが5に対し、マイナスイオンが4の割合で存在しています。
さまざまな効果がある?イオンと身体の関係
研究者によっては、空気中に存在する目に見えないイオンは人間の身体的、感情的な状態に大きな影響を与えていて、マイナスイオンは人間の体に良い影響があると言われています。
例えば、血管を拡張させて血液をアルカリ性にすることに加え、脈拍を減少させて心臓の働きを安定させるので呼吸が楽になったり、自律神経に働きかけて沈静化させる効果もあると言われています。
資生堂の研究によると、1立方センチメートル中のプラスイオンを32,000個まで増やし、その空気を20分間吸い続けると、ストレスホルモンであるセロトニンが増え、声がかれ、鼻づまりが始まったそうです。逆に、マイナスイオンを増やした空気を10分間吸うと、脳波が安定し、感情的にも安らぎを感じられたとの報告があります。
この他にマイナスイオンの効果として強調されるのが、抗酸化作用です。多くの病気の原因として挙げられる活性酸素ですが、マイナスイオンはこの活性酸素を除去する働きを持つと言われます。
研究者の間でも見解が分かれるマイナスイオン
こうした見解に対して、マイナスイオンは微粒子の状態に過ぎないため、体調に影響を与えたり、まして感情を安定させたりすることはないとする研究者もいます。つまり、マイナスイオンダイエットも「似非」だ、と主張します。
マイナスイオンが目に見えない以上、実際に効果があるかどうかは、研究結果を別にしては、自分で体感し、個々で判断するしかないでしょう。
マイナスイオンダイエットとは?
マイナスイオンダイエットとは、マイナスイオンを体内に取り入れることでダイエットへ効果的に働きかけようというものです。
具体的な方法として、健康サプリメントとして製造された固形水素を摂取することが知られています。
マイナスイオンがダイエットに与える効果
マイナスイオンが身体に影響を与えるとすれば、ダイエットにはどんな効果があるのでしょうか。その一つがデトックス効果です。
近年、流行しているダイエットの方法は少なからず、このデトックスと組み合わされています。肥満の原因の一つは代謝が低いためであり、体内に溜まった老廃物を排出することはそのままダイエットに繋がります。
プラスイオンが体内で過剰になると、老廃物が体に溜まりやすくなるため、できるだけ体内にマイナスイオンを取り入れ、血液や体液の循環を良くすると、代謝が良くなると言われます。
さらに、マイナスイオンは食べ物から取り入れるビタミンやミネラルなどの必須栄養素を効率的に血液に届けたり、脂質に対する乳化作用が期待できるという研究が報告されています。マイナスイオンが血管の拡張作用があることを考えると、理論的には整合性があると言えそうです。
また、話題の岩盤浴ダイエットもマイナスイオンと関係があります。40度〜60度に温められた天然鉱石の上で横になると、体の芯から温まり、代謝が高まることでデトックス効果が期待できます。その効果は体が温まるからだけでなく、岩盤から放出される遠赤外線とマイナスイオンを体内に取り入れていることも効果の一つです。
おわりに
マイナスイオンの効果を肯定する立場によれば、マイナスイオンが体内に与える良い影響は、ダイエットも含めて計り知れないものがあります。
これにはさまざまな立場や意見から賛否両論ありますが、まずはその両方の意見に耳を傾けてみることが大切です。ウェブやメディアの情報を鵜呑みにせず、よく調べてから、実際に自分で試してみて、その効果を実証してみると良いでしょう。
「かわいくなりたい」女性を応援中!
コスメ・美容情報を発信していきます。