馬油は昔から民間治療薬として愛用されているスキンケアアイテムですが、ベタつきそうなイメージで敬遠している方もいらっしゃるのではないでしょうか?こうしたイメージとは反対に、実は馬油はサラッとしていて肌になじみやすいので使い勝手が良く、全身の悩みをケアできる万能アイテムです。
今回は、そんな馬油の使い方からおすすめアイテムまで詳しくご紹介していきます。あなたの肌の悩みも馬油で解決できるかも?!
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民間治療薬として愛用される「馬油(マーユ)」
馬油とは、馬のたてがみや首周りから採取された油のこと。炎症を鎮めたり、熱を取り去る作用があるとされて、古くからやけどや肌あれ、ひび、あかぎれ、シミ、そばかす、切り傷、育毛、養毛などの民間治療薬として愛用されてきました。
肌なじみが良くてベタつかない!
馬油は肌なじみがとても良いことでも知られています。これは、馬油に含まれる馬セラミドが角質層まで浸透して、肌をすこやかに保ってくれるのです。
油と聞くとベタつきが気になる方も多いかもしれませんが、つけた直後は少しベタつくものの、なじみが良いのでしばらくするとサラッとして気にならなくなるので、肌や髪に使いやすい点が魅力です。
肌ケアにも最適
また、血行促進も期待できるので、肌の新陳代謝の滞りをケアしてすこやかに保ってくれるのはもちろん、髪の毛や頭皮のケアに使うこともできる万能アイテムです。
こんなにたくさん!馬油の便利な使い方
肌なじみが良く使い心地も良い馬油は、使い方のバリエーションも豊富!続いては、馬油の便利な使い方について詳しく見てみましょう。
クレンジング
馬油はメイクにも良くなじむので、クレンジングにもぴったりです。使い方は、普段のクレンジング剤と同じようにすればOK。馬油を多めに取り、肌にのせて顔全体になじませてメイクを浮かせたら、やさしくふきとりましょう。その後、いつもどおりに洗顔をするだけです。
洗顔
小鼻のザラつきや角栓が気になる時には、馬油洗顔で気になる皮脂汚れをオフしちゃいましょう。肌が乾いた状態でおでこや鼻頭、ほほ、あごに馬油を乗せ、指の腹を使って顔全体に馬油をなじませていきます。
Tゾーンなど特にテカリや角栓が気になる部分には馬油をじっくりとなじませて、皮脂汚れや角栓を浮かせます。しっかり肌になじんだら洗顔料を使って顔を洗い、浮いてきた油汚れや角栓をきれいに落としましょう。
ブースター
いつものスキンケアの前に少量の馬油をつけておけば、ブースターとしても使うことができます。肌がゴワついて化粧水のなじみが良くないと感じたときに試してください。
マッサージ
馬油はすべりが良いのでマッサージにも使うことができます。リンパの流れが滞っていると、老廃物がたまって顔のくすみやむくみなどの肌トラブルの元になるので、定期的にほぐすことが重要です。
少量の馬油を手に取り、鎖骨のくぼみを優しくほぐします。次にフェイスラインから鎖骨に向けて首筋を滑らせるようにしてほぐし、続いて耳の下からあごに向けて同じようにほぐしてリンパが流れやすいように整えておきます。少し多めに馬油を取り、顔の内側から外側に向かってやさしくマッサージをしていきます。顔のリンパを流すのに強い力は必要ないので、優しく流してあげましょう。
パック
肌の乾燥が気になる時には湯船に浸かりながらの馬油パックがおすすめ!クレンジングと洗顔を済ませた後、馬油を顔全体にたっぷりと塗って湯船でリラックスしましょう。
パックはそのままでも問題ありませんが、ベタつきが気になる場合はもう一度軽く洗顔をすると良いでしょう。あわせてリンパマッサージもすると、より効果的です。
日焼け後の沈静ケア
日焼けは肌がやけどを起こした状態ですから、肌の鎮静効果が期待できる馬油は日焼けケアにぴったりのアイテム。紫外線を浴びた肌は水分が失われて乾燥するので、保湿ケアもできる馬油があると便利ですよ。日焼けでほてってヒリヒリしている部分にぬって様子を見てみましょう。
リップケア
乾燥してめくれてしまった唇にも馬油でうるおいを補給しましょう。リップクリームのように唇にぬるだけでもよいですし、特に乾燥がひどいときには馬油をぬった唇にラップをかぶせて数分置いておくと、角質になじんでより効果的ですよ。
ヘアケア
切れ毛や髪の痛みが気になる時には馬油でヘアケアをしてあげましょう。髪の毛を馬油でコーティングすることで、乾燥などのダメージから保護してくれます。
洗髪後にタオルドライをしたら、十分な馬油を手に取ってしっかりとのばしたら髪の毛になじませて、丁寧にブラッシングをしてドライヤーで乾かせば完了です。
頭皮マッサージ
血行促進や保湿効果が期待できる馬油は、頭皮の乾燥や育毛ケアにもぴったり。
指の腹を使って頭皮に馬油をもみこむようにしてなじませて20分ほど置いたら、いつもどおりにシャンプーをすれば完了です。頭皮の毛根に詰まっている皮脂汚れもきれいに浮かせるので、普段よりも丁寧にシャンプーをすると、さらに効果的ですよ。
かかとやひじの角質ケア
かかとやひじのカサつきも馬油でケアすることができます。かかとのカサつきがひどい時は、お風呂上りに馬油をたっぷりとぬり、上からサランラップをして靴下を履きしばらく置いておくと、しっかりとなじむのでおすすめです。
ネイルケア
乾燥して割れやすくなった爪やサカムケのケアにも馬油がおすすめ。少量の馬油を爪とその周辺にしっかりと指の腹でもみこむだけでOK。馬油が余ったら、ハンドクリームのように手のひら全体になじませると手のかさつきケアもできて便利ですよ。
おすすめの馬油はこれ!
それでは最後に、おすすめの馬油をご紹介していきますね。
おすすめの馬油3選
薬師堂 ソンバーユ 無香料
昭和63年に日本で初めて化粧品用の馬油として認可されたソンバーユの馬油は、馬油100%のマルチスキンケアアイテム。全身の肌トラブルの解決に役立ちます。無香料以外にもフレーバーつきのものや液状タイプなど種類も豊富なので、自分にぴったりの馬油を選ぶことができますよ。
こうね馬油本舗 馬油(こうね配合)
こちらは馬のたてがみの下の油脂である「こうね」から作られた馬油100%で便利な液体状なので、より使いやすいのが魅力です。
北海道純馬油本舗 ピュアホワイト ピュアホースオイル100%
純馬油を薬品などを一切使用せずに精製、無効量化しているので、肌にも優しく赤ちゃんにも使うことができます。
番外編!革製品のケア
馬油を購入したけど、自分には合わなかった…という場合や、多すぎて使い切れない!というときには、革製品のケアに馬油を使ってみてください。馬油その名前の通り馬の油なので革製品にもなじみやすく、お手入れに活用できるのが魅力です。
使い方はとても簡単。少量の馬油を革製品にぬりこんでいくだけ!その後専用の布などで優しくなじませればOKです。
おわりに
使い方次第で全身のケアができる馬油は、一つ持っておくと本当に便利なアイテムです。おすすめの使い方を参考にして、あなたにぴったりの馬油の活用法を見つけてみてくださいね。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
化粧品関連メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事しました。現在はフリーライターとして、美容関係の記事を執筆しています。
得意分野は肌トラブルの原因と対策方法の解説、化粧品に配合される成分の解説です。2016年に日本化粧品検定1級を取得。
大の広島カープファンで趣味は野球観戦です♪