今回は、「毛根原虫」というネーミングからも何となくわかるように、頭皮の毛根に潜む寄生虫に関するお話しです。日本国内では約200万人が感染しているというデータもあり、あなたの毛穴にも潜んでいるかもしれません。
今回は、毛根原虫の原因とその対処方法についてみてみましょう。
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毛根原虫の生態と対処方法
毛根に潜む毛根原虫は、私たちの顔に寄生しているニキビダニと同じように、余分な皮脂などを食べる回虫の一種です。さまざまな要因により、毛根原虫に限らず、原虫が原因の病気にかかる人も少なくありません。では、毛根原虫にはどう対処するのでしょうか?
毛根原虫への対処方法
毛根原虫はニキビダニとは全然違う生物なので、日常生活の中で対処できる方法はありません。毛根原虫への唯一の対処方法は、専用薬剤のトリクロサンを使った消毒だけです。
毛根原虫と別物の「ニキビダニ」
顔に生息することから毛根原虫と同じものだと勘違いされやすいのがニキビダニですが、実際のところ似て非なる生きものです。
顔ダニとも呼ばれるニキビダニは、サイズが0.1~0.4㎜と小さく、肉眼で見ることはできません。生まれたばかりの赤ちゃんには生息しませんが、大人のほおずりや授乳などで移り、加齢とともに増殖していきます。
ニキビダニが好んで棲むのは顔の皮膚
皮膚の分泌腺に必ず生息していると言っていいニキビダニですが、その多くは顔の皮膚に生息しています。皮脂を食べて生きているニキビダニは、脂質肌や濃いお化粧を好む人の肌、お化粧をしっかりと落とさない人の肌など、皮脂の多い人の肌が大好きなのです。
ニキビダニとの上手な付き合い方
主に余分な皮脂をエサとしているニキビダニは、不要な皮脂をニキビダニが食べてくれるので、皮脂バランスを保つことができるのです。ただし、外部からのストレスや睡眠不足などの生活習慣の乱れ、副腎皮質ステロイド剤を塗ることで皮脂バランスが崩れると、ニキビダニが原因の肌荒れの原因となるので注意が必要です。
基本のスキンケアで共生できる
ニキビダニと一緒に生活するには、日頃のスキンケアをやりすぎるのはNG。基本的なメイクをしっかりと落として洗顔をする、この2点を中心にしましょう。ニキビダニの活動を抑制することで、美肌を手に入れることができます。
おわりに
日本国内では約200万人が感染しているとも言われる毛根原虫。肌ケアで共生できるニキビダニとは違い、駆除には専用の薬剤を処方してもらうしかありません。もし心配なら最寄りの皮膚科を一度受診してみてもいいでしょう。
美意識が高く、常に「美」を追求しています。ただし極力お金をかけずに、自分でできるだけの努力をするのが私のポリシーです。「美」を追い求めて日常生活を改善していくと、3ヶ月を過ぎた頃から肌や身体に何かしらの変化が現れてくるので、チャレンジしていて楽しいな…と感じます。「美」に関する分野でこれまでにリサーチしたことや、実際に試してみたことなど、自身の経験も踏まえて色々と発信していきます。