ダイエットの成功の可否は、日常生活のちょっとした習慣が大きく影響すると言われています。特に密接な関係があるのは睡眠です。
睡眠の質が悪いと、いくら食事を制限しても、あるいはハードな運動をしても効果的に痩せることは難しいといえるでしょう。
そのため、良質な睡眠をとってダイエットの成功を目指す「睡眠ダイエット」が提唱されるほどです。睡眠ダイエットでは、睡眠の時間や質に加え、寝相の見直しも進められています。
今回は、睡眠中の寝相とダイエット効果が関係しているのかと、ダイエットに効果的な寝相は寝相かを見てみましょう。
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寝相が体に与える影響とは？
体の歪みがダイエットに与える影響については度々指摘されています。体が歪んでいると、代謝が悪くなったり、使うべき筋肉が使えずに脂肪が付いてしまったりするのです。
そのため、ダイエットの効率を上げたい場合には、ストレッチや骨盤矯正をすることによって、歪みを矯正するようにとも言われます。
しかし、起きている間にいくら歪みを矯正しようとしても、寝相が骨盤の歪みの原因になっている可能性もあります。睡眠時間は、1日の3分の1を占めています。睡眠中の寝相が悪ければ、歪みを解消することは難しくなります。
知っておきたい痩せない寝相
横向きで寝る
腰に負担がかからないため、横向きが楽だという人がいますが、どちらかを上にして寝るということは、その逆側の骨盤や肩に負担がかかってしまうことになります。わずかな時間であればまだしも、それが毎日8時間、数年、数十年と続けば、その影響は甚大です。
骨盤は胃や腸などの内臓を支える役割を果たしていますから、骨盤が歪めば内臓の位置も歪むため、そのまま内臓の機能に影響を与えます。それにより、消化吸収の働きにも影響が及び、便秘やむくみという結果として現れ、代謝も悪くなるため、思うように減量できないことにもつながります。
また、片方だけの肩に負担がかかれば、血行の悪化により肩こりや睡眠不足を招くことが考えられます。たかが寝相と思うかもしれませんが、小さな事柄が生活全体に大きな影響を与えることがお分かりいただけたと思います。
うつ伏せで寝る
毎晩、うつ伏せで寝る方はそんなに多くないと思いますが、うつ伏せは体に一番良くない寝相と言われています。なぜなら、うつ伏せの姿勢は首の部分に多大な負担がかかるからです。
頚椎部分に負担がかかると、背骨全体、腰にも影響が及び、体を支えている部分全体の歪みにつながるということです。頚椎の負荷が腰痛や睡眠不足の原因になる可能性もありますし、痛みにつながらなくても、体幹が歪むと、代謝の低下にもつながり、太りやすい体になってしまいます。
加えて、寝ている間もうつ伏せで寝ていると胸部を圧迫し続けていますから、血行や呼吸が妨げられ、睡眠中の代謝の低下にもつながります。女性の方であれば、顔のしわも気にすると思いますが、うつ伏せで寝ていると顔が常に枕などの寝具に触れていることになるため、目や頬の部分にしわが寄ってしまい、それを習慣化することによって、しわも顔に残ってしまいかねません。
痩せる寝相
ダイエット効果のみならず、体のためには仰向けで寝るのが一番です。理由は簡単で、上に挙げた横向きやうつ伏せで寝る際のデメリットがないからです。体の各部に均等に体重がかかることによって、首や腰への負担も最小限に減らすことができます。
さらに骨盤も歪みにくく、痛みや不快感で睡眠が阻害されることもありません。結果として、体の代謝も正常に保たれ、食事や運動によるダイエットの効果がきちんと体に反映されることになります。
ただ、体全体を仰向けにまっすぐ気持よく寝られる人はそう多くありません。体は仰向けにしていても、脚だけは曲げないと落ち着かない、というような方は、すでに体が歪んでいる可能性が高いです。
仰向けでもよく眠れなければ本末転倒ですが、できるだけ仰向けの姿勢で、脚をまっすぐにした寝相を保つように自分の体を慣らしていきましょう。もし、どうしても難しければ、脚を開く角度を少しだけにするなどの工夫することをおすすめします。
自分の体が歪んでいることに気づいたら、起きている時間や、寝る前の時間を使ってストレッチすることも良いでしょう。寝相がさらに体の歪みを固定してしまうことがないように、肩や腰、骨盤をストレッチすることを毎日の習慣にすれば、まっすぐな仰向けで寝ることにも徐々に慣れてくるはずです。
おわりに
ダイエットがなかなか成功しない方は、ご自分の寝相について見なおしてみてはいかがでしょうか。
4人に1人が睡眠にトラブルを抱えていると言われている日本において、寝相まで考えて寝ることは決して簡単なことではありませんが、寝相は健康や美容に不可欠の要素であることがお分かりいただけたと思います。
そして、健康な体になれば、自然とダイエットも成功できるはずです。
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