角質層がはがれてお肌のキメがなくなり、デリケートな状態になる「ビニール肌」は、外部からの刺激に対して無防備であり、お肌に大きな負担を与えますが、自分がビニール肌だと気づかない人は珍しくありません。早めに対処しないと肌トラブルの原因となるビニール肌には、どのような対策が有効なのでしょうか。
今回はビニール肌の原因と主な症状、対処法についてご紹介します。
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あなたは当てはまる?ビニール肌とは
ビニール肌とは、角質層がはがれてキメがなくなってしまったお肌であり、角質が薄くなっているので、一見すると肌にツヤがあるように見えるのが特徴です。
ツヤがあるお肌なのに、近くで見るとキメがない!…こんな困ったお肌が、ビニール肌なのです。
こんな症状に当てはまったらビニール肌かも
ビニール肌の特徴を見てみると、肌表面にキメがなく、ビニールのようにツルツルとした状態であり、ツヤがあるのに乾燥が気になる、洗顔すると違和感を覚えるなどがあります。これらのいずれかに当てはまるものがあれば、既にビニール肌かもしれません…。
ビニール肌は放っておくと危険!
ビニール肌になると、なにが危険なのでしょうか?ビニール肌の角質層は非常に薄く、お肌の潤いが失われやすくなっています。また、紫外線やスキンケアによるダメージを受けやすい状態でもあるので、早め早めに対処することが重要です。お肌がダメージを受け、乾燥が進行する前に…。ぜひともビニール肌を克服したいものですね。
日ごろのスキンケアがビニール肌の原因?
ビニール肌の原因として、普段のスキンケアで知らず知らずのうちに角質層を傷つけていることが考えられます。ビニール肌の原因となるスキンケアの間違いには、どのようなものがあるのでしょうか。
洗顔・ピーリングのしすぎ
スキンケアでも特に注意したいのが洗顔です。洗顔で必要な角質まで落としてしまうことが、ビニール肌の原因と考えられています。
さらにピーリングもひんぱんにしている人はさらに注意が必要かもしれません。むやみにピーリングを繰りかえしていると、角質細胞の成長を妨げて、角質層が未熟な状態になるおそれがあるのです。
ホルモンバランスの乱れ
お肌のコンディションに深く関わるホルモンの中でも、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」は皮膚内のコラーゲンやヒアルロン酸を増やして、肌のキメを整える作用があることで知られています。
ホルモンバランスが崩れると、エストロゲンの分泌量が減り、お肌のキメも乱れがち。ビニール肌の予防には、ホルモンバランスを維持するために日頃の体調管理も重要なのです。
ビニール肌への正しい対処法をご紹介
ビニール肌を脱却するためには、正しいスキンケアが欠かせません。ビニール肌になる原因を踏まえて、正しいスキンケアの方法を見てみましょう。
肌に負担を与えない洗顔
まずは正しい洗顔方法を抑えておきましょう。ポイントは、全部の過程で「優しくなじませる」ことです。
肌に負担を与えない洗顔のやり方
- 顔をぬるま湯でぬらし、洗顔料を泡立てる
- 額、鼻、両ほほ、あごに泡を乗せ、くるくると円を描くように優しくなじませる
- 泡が残らないようにぬるま湯でしっかりとすすいで落とす
ゴシゴシ洗うのはNGですが、すぐにお湯ですすいでしまうと、メイク汚れが残ってしまうかも。1分以内を目安に、丁寧に泡をなじませましょう。
体調管理でターンオーバーの正常化へ
ホルモンバランスを整えるためには、日頃の生活習慣が重要です。不規則な食事や睡眠不足など、身体とお肌を疲れさせる行動を取っていないでしょうか?
生活リズムを整えることでホルモンバランスが正常化して、ターンオーバーが促されるといわれています。バランスの良い食事を三食食べて栄養をたっぷり採り、夜の間食は控え、睡眠時間は多めに確保しましょう。
おわりに
一度ビニール肌になると外的刺激によるダメージを受けやすくなるので、できるだけ早く丁寧に保湿ケアをすることが欠かせません。
ビニール肌に陥るのを未然に防ぐために、日頃からお肌のコンディションをじっくりチェックするようにしましょう!
都内で営業として勤務した後、現在では美容・医療系ライターとして活動中。コスメの成分情報などマニアックなネタを好む。プライベートでは1男1女の子育てに追われ、コスメと洋服の購買欲が止まらない。