鏡で顔を見たら、唇に水ぶくれができてびっくり…。こんな経験はないでしょうか?唇は顔の中でも目立つパーツなだけに、水ぶくれができると気になってしまいますよね。見た目にも気になりますが、場合によっては特別な治療が必要になることもあり、きちんと原因を知って対処することが重要です。
今回は、唇に水ぶくれができる「口唇ヘルペス」の原因と、その対処法をご紹介します。
CONTENTS(クリックで該当箇所へ)
唇に水ぶくれができる「口唇ヘルペス」とは
口唇ヘルペスは、くちびるやその周りに小さな水ぶくれができる感染性の病気であり、「単純ヘルペスウイルス」というウイルスに感染することで発症します。
単純ヘルペスウイルスは多くの人が感染するウイルスの一種で、一度感染すると生涯すみつき、体力や免疫力が低下するとヘルペスや帯状疱疹として現れます。
口唇ヘルペスの症状と経過
口唇ヘルペスの初期症状は、かゆみや軽い痛みを感じることからはじまり、初期症状から一日前後で本格的な症状が現れます。
代表的な症状である小さな水ぶくれがいくつも唇やその周辺に現れ、これがつぶれたり破れたりします。水ぶくれは1~2週間ほどで消失します。
口唇ヘルペスを発症する原因とは
口唇ヘルペスの発生頻度には個人差があり、生涯一度しか発症しない人もいれば、何度も再発する人もいます。口唇ヘルペスを発症する原因として、体力や免疫力が低下以外にもストレスなどの精神的な要因なども挙げられます。
口唇ヘルペスの正しい対処法
口唇ヘルペスは根治する病気ではありませんが、早期回復のためには処方せんをしっかりと服用することが欠かせません。
また、症状を悪化させないためには患部への刺激を避けることも重要です。
症状があるうちは周囲との接触を避ける
ヘルペスウイルスは感染力が強いので、口唇ヘルペスを発症しているときに他人に接触すると、感染を広めてしまう恐れがあります。口唇ヘルペスの症状がある期間は、周囲と接触しないように細心の注意を払いましょう。
生活習慣の改善が予防と再発防止に効果
口唇ヘルペスは体力や免疫力の低下やストレスにより発症するので、再発予防のためにはこれらを避けることが重要です。バランスの取れた食事と規則正しい生活、十分な睡眠をとることで、早期治療と再発予防が期待できます。
その他の唇に起こる困った症状とは
口唇ヘルペスは症状が軽く済むことが多いため、ごく小さなものならメイクでカバーすればいい、と気軽に考えがち。しかし、唇の異変を軽く考えるのは禁物です。重症化する疾患なら、半日から一日足らずで重い症状を発症することもあるのです。
トラブルを避けるためにも、異変を感じたら皮膚科を受診することをおすすめします。
口唇ヘルペスと間違えやすい「アレルギー性皮膚炎」
口唇ヘルペスと間違えやすい病気として、アレルギー性皮膚炎があります。特定の食品や植物、衣服などへの接触が原因のアレルギー性皮膚炎は、かゆみやかぶれ、腫れなどが症状として現れ、患部から雑菌が入り込むと治癒するまでに長期間を要するケースもあります。
唇の端に炎症が起こる「口角炎」
口の両端に炎症が起こる「口角炎」も、口唇ヘルペスと間違えやすい疾患です。口角炎では患部が腫れたり亀裂が出て出血したりするケースがあります。口唇ヘルペスと同様に、疲労とストレスの蓄積がきっかけで症状が現れるため、日頃から生活習慣に気を遣って予防対策しましょう。
おわりに
比較的症状が軽く済むことが多い唇周りのトラブルですが、油断すると思わぬ重症になるリスクも。
唇は女性の印象を左右する大切なパーツ。唇にトラブルが起きたら、できるだけ早く治してしまいましょう。
都内で営業として勤務した後、現在では美容・医療系ライターとして活動中。コスメの成分情報などマニアックなネタを好む。プライベートでは1男1女の子育てに追われ、コスメと洋服の購買欲が止まらない。