シャンプーで洗顔はOK?シャンプーと洗顔料の違いについて

洗顔をする女性

お風呂に入った時にシャンプーでそのまま顔を洗えたら楽だと考えたことはありませんか?確かに一度にシャンプーと洗顔が一緒にできれば楽チンですが、これは美容にはNG。それぞれの役割には大きな違いがあるのです。
今回は、頭皮と顔の皮膚の違いや、シャンプーで洗顔をするべきではない理由について解説してきます。

頭皮と顔の皮膚の大きな違い

シャンプーと洗顔料の違い

頭皮は体の中で最も皮脂の分泌量が多く、顔の中でも皮脂分泌が多いTゾーンと比べても、約3倍の皮脂が分泌されています。さらに頭皮は髪の毛が生えていることによって蒸れやすく、雑菌が増えやすい環境でもあります。

シャンプーにはより強い洗浄力が求められる

皮脂の分泌量の違いから、頭皮の汚れを落とすためのシャンプーには、洗顔料と比べて洗浄力を強くすることが求められています。洗浄力の強いシャンプーで顔を洗うと、必要以上の皮脂を取り除く可能性が高く、肌の乾燥などの肌トラブルにつながる恐れがあるのです。

シャンプーと洗顔料はなにが違う?

シャンプーと洗顔料の違い

皮脂や汗、古い角質を落とすことを目的に、シャンプーは20%の水性成分と70%の界面活性剤で構成されていて、その洗浄力と脱脂力は非常に強く、髪の毛がからまないように滑りを良くする油性成分も配合されています。これに対して洗顔料には油性成分はほとんど含まれていないので、シャンプーでの洗顔は、メイクなど油性の汚れを落とす邪魔になる可能性があります。

洗顔料にはホコリやメイク汚れを落とす役割がある

洗顔料は水洗いでは落とせないホコリや汗、皮脂、古い角質そしてメイク汚れや肌に残ったクレンジング剤を落とす働きがあります。顔は頭皮と比べて皮脂量も少なく乾燥しやすい部分もあるため、皮脂を取りすぎずに潤いを残すような処方であり、シャンプーと比べると洗浄力と脱脂力は控えめになっています。

全身用シャンプーなら1本で全身に使える

全身用シャンプーなら1本でOK

基本的に市販のシャンプーでの洗顔は顔の皮脂を取りすぎる可能性が高いのでNG。しかし、全身洗浄用として売られているシャンプーもあります。
全身用シャンプーの洗浄成分には弱酸性で刺激が弱いアミノ酸系の界面活性剤が配合されています。洗浄力が弱いので、肌の皮脂を取りすぎることがなく、全身を洗うことができるのです。

シャンプーとしての洗浄力は落ちる

全身用シャンプーは洗浄力が弱い分、髪の毛を洗うシャンプーとしては少し物足りなさを感じるかもしれません。特にハードスプレーやワックスなどのスタイリング剤を使ったあとの髪は、汚れを完全に落とせない可能性があるので注意が必要です。

おわりに

見た目は同じようなシャンプーと洗顔料ですが、その配合成分や洗浄力が全く違います。それぞれの部位に合わせたものを使って、きれいな肌、きれいな髪の毛をキープしていきましょう。

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