意を決してダイエットに挑戦して体重を減らすことに成功しても、その体重が維持できなければダイエットに成功したとは言えません。特定のダイエット方法を勧める広告は「何ヶ月で何kg痩せた」ことが強調されますが、重要なのはそのあとにリバウンドしたかどうかです。
今回は、数あるダイエット方法の中でも、比較的リバウンドしにくいと言われている3つのダイエット方法をご紹介します。
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なぜリバウンドしてしまうのか?
リバウンドに影響する「ホメオスタシス」
ダイエットのリバウンドには、身体に備えられたホメオスタシス(homeostasis)という機能が大きく影響しています。ホメオスタシスとは「等しい、同一」を意味する「Homo」と「状態」を意味する「stasis」を造られた言葉であり、生物や鉱物の中でその内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする仕組みのことです。
ホメオスタシスとダイエットの関係とは
カロリー摂取量を減らした状態が続くとき、身体は必要なエネルギー量を減少させても生体の状態をそれまでと同じに保とうとします。ダイエットはこのホメオスタシスに逆らうので、急激に体重を落とすと、思うように体重が減らない「停滞期」にぶつかります。
減量中はもちろん、ダイエットに区切りがついて生活習慣を元に戻すときにも、ホメオスタシスは機能しています。ダイエット中にホメオスタシスが働くと、少ないエネルギーで生命を維持する状態になっています。そこでダイエット前の食生活に戻すと、ダイエット前よりも脂肪を蓄えやすくなり、リバウンドにつながるのです。
リバウンドをしないためのダイエット方法3選
急激に体重を減らさずにダイエット
リバウンドを避けるためには、このホメオスタシスとうまく付き合わなければなりません。ホメオスタシスと上手に付き合う方法としては、適切な目標体重を設定することが何よりも重要です。
極端な食事制限で1ヶ月で2桁のダイエットを目指す方がいますが、このようなダイエット方法はより強くホメオスタシスが働くため、リバウンドの危険がより大きくなります。
体重を減らすペースの目安は1ヶ月に体重の5%程度と言われています。この範囲内での減量であれば、ホメオスタシスによるリバウンドを避けたダイエットが期待できます。
ダイエットに運動を取り入れる
運動はきついし面倒くさいから嫌だ、という方は少なくありませんが、リバウンドを避けるためには適度に運動は不可欠。筋肉量を増やすこと、安静にしていても消費するエネルギー量(基礎代謝)を増やすことにつながるので欠かせません。
ダイエット中にホメオスタシスは、一定の体重を維持するために基礎代謝を減らす方向に働きます。この状態で何の運動もしなければ、基礎代謝はどんどん低くなり、余ったエネルギーは脂肪として蓄えられてしまいます。しかし、適度な運動で基礎代謝を維持・向上できれば、リバウンドを防ぐことができます。
医療を活用したダイエット
メディカルダイエットとはその名の通り、医師の指導を受けながら医療機器を使うダイエット方法であり、リバウンドしない効果の高いダイエット方法として注目を集めています。
例えば、高周波・超音波によるダイエットは、脂肪細胞そのものを減らすため、食事制限の必要がなく、自分が痩せたい部分にフォーカスしたダイエットが期待できます。
この他には全身痩せが期待できる「ダイエット点滴」や、部分やせが期待できる「ダイエット注射」など、さまざまなメディカルダイエットが開発されています。どの方法も脂肪融解を狙うため、リバウンドのリスクは低いものの、一定期間継続しなければならないことや、費用面での負担は無視できません。
おわりに
「楽をして」「早く」痩せたいというニーズがある以上、さまざまなダイエット方法が生まれては消えていきます。また、手軽なダイエット方法は手軽である分、リバウンドする可能性は無視できるものではありません。
身体のメカニズムをよく理解して、運動と正しい食生活を中心に規則正しい世界つリズムを維持することが、リバウンドしないもっとも確実なダイエット方法といえるでしょう。
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