時代が変わればダイエット方法も変わり、新しい方法が次々と提唱され、「すぐに効果がある」「楽をして痩せられる」といった触れ込みで人気を集めるものもあります。どんな方法でも、人間が痩せるプロセスにはメカニズムがあることを考慮に入れることが欠かせません。
今回は、その語感が気になる「マイナスカロリーダイエット」の仕組みとその効果を検証します。
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マイナスカロリーダイエットとは?
摂取カロリーよりも消費カロリーの大きい食材で痩せるダイエット
マイナスカロリーダイエットとは、食品自体のカロリーよりも、食品を消化するために消費されるカロリーが大きい食品を食べれば、満腹になるまで食べても自然と痩せるとするダイエット方法です。
ダイエットの仕組みとしては理にかなっているように見えるマイナスカロリーダイエットでは、食品選びが重要なポイントとなります。例えばリンゴには整腸作用があり、脂肪燃焼を助けてくれるため、代表的なマイナスカロリー食品とされています。
主なマイナスカロリー食品
マイナスカロリーの果物
- ブルーベリー
- グレープフルーツ
- レモン
- マンゴー
- オレンジ
- パパイア
- パイナップル
- いちご
- スイカetc
マイナスカロリーの野菜
- セロリ
- アスパラガス
- ブロッコリー
- キャベツ
- ニンジン
- カリフラワー
- キュウリ
- ニンニク
- タマネギ
- 大根
- ほうれん草etc
マイナスカロリー食品の摂取例
セロリは100gあたり10kcal程度の摂取カロリーとなりますが、生食で消化するために100カロリーが消費されるため、差し引き90kcalのマイナスになります。海藻類やウーロン茶もマイナスカロリー食品とされており、特にウーロン茶1杯で40kcalが消費できて、これは6gの体脂肪を燃焼させるのに相当します。
マイナスカロリーダイエットでは、こうした食べ物を中心に食事のメニューを組み立てながら、バランスの良い食事をするようにすすめています。
本当に効果があるの?
食べるだけで痩せられる夢のようなマイナスカロリーダイエットですが、消費カロリーだけに注目した単純な計算方法が「根拠がない」「非科学的だ」とされています。
食品ごとのカロリーはともかく、消費カロリーを個別に数値化することは現在でもできないため、消費カロリーは概算の数値に過ぎません。また、消化カロリーと実際の消費エネルギーの関係はあいまいであることも批判されるポイントです。
何よりも、医学的根拠となる論文が発表されていない点も批判される理由として無視できません。
低カロリー・食物繊維豊富なマイナスカロリー食品群
仮にマイナスカロリーダイエットに科学的根拠がないとしても、マイナスカロリーダイエットの考えまで丸ごと否定する必要はありません。
マイナスカロリー食品の多くはダイエットにも効果的な食物繊維を豊富に含んでいます。また、海藻類などの摂取カロリーが低いことは紛れも無い事実。さらにマイナスカロリー食品には糖質や高脂肪の食品はなく、野菜や果物が中心の食事となるため、ダイエット向きの食生活となります。
マイナスカロリーダイエットが理論的に正しいかどうかは別に、これらの食品を中心にした食生活は、ダイエットに一定の効果が期待できるのです。
おわりに
理論的に魅力いっぱいのマイナスカロリーダイエットですが、科学的にどこまで正しいかは疑わしい部分が多く、検証を待っている段階です。しかし、痩せると信じて継続すれば、信じた結果が自分に返ってくるかもしれません。
真偽を突き止めるよりも、ダイエットという目標を明確に持ち、取り組んでみてはいかがでしょうか。
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