手荒れになると手のかゆみやひび割れの痛みが気になり、日常生活にも支障が出ることも。一度肌のバリア機能が低下して手が荒れてしまうと、さらに刺激に敏感になって症状が悪化するという悪循環に陥るので、早め早めの対策が肝心です。
今回は、手荒れになる原因から今日からはじめられる対策方法まで、詳しく紹介します。
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手荒れの症状とは?
手荒れは利き手からはじまることが多く、症状が悪化すると乾燥による肌のかゆみなど症状が出てきます。一度手荒れになると、肌のバリア機能が低下しているため、外部からの刺激に対してとても敏感になってしまいます。こうなると水に濡れたり紙に触るだけでも荒れてしまうようになってしまいます。
悪化すると完治までには時間がかかることも
手荒れが治りにくいのは、原因が生活習慣と深く関わっていることが影響しています。手荒れが悪化してジュクジュクとした状態にまでなってしまうと、薬を使っていても完治までには時間がかかってしまいます。原因をしっかりと見極めて、本人が気を付けることで、早期治療のめどが立ちます。
あなたの手荒れの原因は?
人間の肌は皮脂膜と呼ばれる膜で覆われており、肌の潤いを保ったり外からの刺激から肌を守ったりするバリア機能が働いています。洗い物などで洗剤とお湯が手に触れやすい習慣がある方は、皮脂膜が失われてバリア機能が衰えることで肌の乾燥が進み、手荒れを発症するのです。
水以外にもお札や本などの紙類をよく触るなど、洗濯などで衣類に触れる機会が多いといったことでも皮脂が失われて手荒れが起こる可能性があります。
アトピー性皮膚炎やアレルギー反応
アトピー性皮膚炎の方は皮膚が乾燥しやすいため、手荒れが起こりやすい体質と言えます。また、何らかのアレルギーを持っている方も、アレルゲンに接触することで皮膚が敏感になり手荒れを起こしてしまうことがあります。
手荒れになったときの対策法
手荒れ改善の第一歩は、洗剤やお湯(水)に、できるだけ触れないようにすることです。洗い物をするときは、ゴム手袋を着用しましょう。ゴムにかぶれやすいという方は、ゴム手袋の下に綿の手袋をするのが効果的。
手洗いは洗浄力の優しいせっけんを使う
バリア機能が低下した敏感な肌には、界面活性剤がたっぷり入っているハンドソープは刺激が強いので控えた方が無難です。特に除菌タイプのものは刺激も強い場合が多いので使用を避けましょう。手荒れのときの手洗いには固形せっけんがおすすめです。
手荒れ予防・改善には保湿が欠かせない
バリア機能が低下してしまうと、手が濡れたままだと継続してダメージを受けることになります。とにかくこまめに手を拭くことを心がけましょう。
「濡れたまま」と「保湿」を区別する
手荒れの改善には、十分な保湿は欠かせません。乾燥が気になったときや手がぬれた後には、必ずハンドクリームを塗って保湿する習慣をつけましょう。
手荒れのときのハンドクリームには、角質を柔らかくする尿素や血行をよくしてくれるビタミンEを配合したハンドクリームがおすすめです。
おわりに
手荒れは誰でもなりうる皮膚トラブルですが、普段からハンドクリームなどでケアを続けることで、ある程度は防ぐことができます。
これからの乾燥する季節は手荒れになりやすいので、お気に入りのハンドクリームを見つけて楽しみながら手荒れ対策をしていくのも良いのではないでしょうか。
化粧品関連メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事しました。現在はフリーライターとして、美容関係の記事を執筆しています。
得意分野は肌トラブルの原因と対策方法の解説、化粧品に配合される成分の解説です。2016年に日本化粧品検定1級を取得。
大の広島カープファンで趣味は野球観戦です♪