体の乾燥対策に重宝されるワセリンですが、実は顔のスキンケアにもぴったりなんです。価格もお手ごろで気軽に使えるワセリンで肌の調子が改善するなら、いうことはありません。
今回は、スキンケアで期待できるワセリンのさまざまな効果と、おすすめのワセリンについてご紹介していきたいと思います。
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使い道豊富なアイテム「ワセリン」
ワセリンとは、石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製した保湿剤の一種であり、精製の純度の違いにより黄色ワセリンと白色ワセリンがあります。
精製度に応じて種類が分かれるワセリン
精製の純度によって異なるワセリンのうち、ドラッグストアなどで多く販売されているのが黄色ワセリン、黄色ワセリンよりも精製度が高いのが白色ワセリンです。
黄色ワセリンと同じく市販されていますが、病院などでも処方されることもあり、ゆらぎ肌にはこちらの方がおすすめです。
高純度に生成されたブランドワセリン
白色ワセリンよりもさらに純度が高いと言われるワセリンが『プロペト(丸石製薬株式会社)』や『サンホワイト(日興リカ株式会社)』などのブランドワセリンです。白色ワセリンよりも高価ですが、刺激に弱い赤ちゃん肌にも使用できるほど優しいのが特徴です。
ワセリンに期待できる保湿効果
石油由来のワセリンですが、美容化粧品としてみるとさまざまなメリットがあります。そのメリットとはどのようなものでしょうか。
ワセリンの効果1:保湿
保湿ケアアイテムとして知られるワセリンですが、ワセリン自体には保水性はなく、肌の表面に薄い膜を作ることで、乾燥を防いでくれます。お風呂上がりや化粧水などでお肌を整えた後に、ワセリンを塗ることで肌のうるおいを守りましょう。
ワセリンは硬めのテクスチャーの物が多いので、お風呂上りの体温が高い内に少しずつ塗ることで、摩擦を軽減しましょう。また、やわらかいテクスチャーのワセリンも販売されているので、そちらを選ぶのもおすすめですよ。
ワセリンの効果2:敏感肌を保護する
乾燥がひどい時や花粉症で花をかみすぎた時は、外からの刺激により敏感になりやすくなりますよね。そんな時もワセリンが大活躍!ヒリヒリする部分にワセリンを塗ると、皮膜効果で肌を保護して刺激から守ってくれます。
マッサージアイテムとしても優秀なワセリン
スキンケアアイテムであるワセリンですが、マッサージアイテムとしても優秀なアイテムでもあります。
ワセリンの効果3:リンパマッサージ
ワセリンにも柔らかいテクスチャーのものがあるので、こちらを使ってリンパマッサージをするのもおすすめです。肌のうるおいを守りながらリンパの滞りを良くしてあげると、新陳代謝が促されて肌の調子も上がってきます。
ワセリンの効果4:角質のザラツキをケア
角質肥厚による肌のゴワつきやザラつきの解消にもワセリンがおすすめです。メイクオフした後やお風呂上がりの肌にワセリンをたっぷり塗って、ラップをします。ラップの上から蒸しタオルをのせて数分温めたあとにラップをとって蒸しタオルで優しくワセリンを拭い取れば、ゆるんだ古い角質も一緒に落ちで、ツルツル肌になれますよ。
ワセリンの効果5:肌断食の保湿に
スキンケアを断って肌の調子を整える肌断食の間にも、乾燥の気になる部分をワセリンで保湿してあげると、バリア機能が乱れた肌を優しく守りながら、生まれ変わりをサポートすることができます。
肌の乾燥が気にならなくなったら、ワセリンの使用は止めて肌断食を続けていきましょう。
メイクアイテムとしても役立つワセリン
ハイライトや目元のツヤ出し、メイク直しなど、隠れたメイクアイテムとしてもワセリンは便利に使えます。
ワセリンの効果6:ハイライトや目元のツヤ出しに
メイクの仕上げにほほの高い位置に少量のワセリンをのせてあげると、肌にツヤが出てハイライト効果が期待できます。また、同じようにアイホールにのせればツヤのある目元が簡単に作れるのでおすすめです。
ワセリンの効果7:メイク直し
仕事帰りのメイク直しも、ワセリンがあればサッと完了!アイメイクの崩れやファンデーションのヨレが気になるなら、綿棒に少量のワセリンをとってなじませることで、きれいにメイクを落とすことができます。メイク直しだけではなく、肌の保湿ケアもできるので一石二鳥ですよ。
ケアアイテムにもなるワセリン
保湿アイテムとして使われるワセリンですが、使い方を見直せばいざというときのケアアイテムとしても十分に活躍します。ケアアイテムとしてのワセリンの使い方をご紹介します。
ワセリンの効果8:唇のケア
カサついた唇はリップのノリも悪くなり、メイクの仕上がりもイマイチ。そんな時はワセリンで唇をパックしてあげましょう。
唇にワセリンを塗りラップでふたをして5分ほどパックすると、カサつきの解消をサポートしてくれます。唇は皮膚が薄く乾燥しやすい部位。乾燥が気になるなら、こまめにケアをしてぷるんとしたリップをキープしましょう。
ワセリンの効果9:ヘアケア
乾燥してしまった髪の毛のケアにもワセリンが役に立ちます。乾燥が気になる毛先などにワセリンをワックスのようにつけてあげると、パサつきをケアしてうるおいを保ってくれます。
おすすめのワセリンはこれ!
白色ワセリンや黄色ワセリン、ブランドワセリンなど、一口にワセリンといってもさまざまなワセリンがあります。おすすめのワセリンをピックアップしてご紹介します。
おすすめのワセリン
ワセリンと言えばユニリーバというくらいブランドイメージが強いですが、実は国内勢や海外製品にも優れたものは少なくありません。おすすめのワセリンをピックアップ。
健栄製薬 白色ワセリン
こちらは医薬品などを製造するための規格が定められた基準書である日本薬局方に沿ってつくられた白色ワセリン。皮膚科で処方されることもあり、安心して使用することができます。
健栄製薬 ベビーワセリン
ベビーワセリンはその名の通り、赤ちゃんでも使用できるワセリンのこと。無香料、無着色、パラベンフリーで、従来の白色ワセリンよりも不純物が少なく、やわらかめのテクスチャーなので肌に塗りやすくなっています。のびが良いのでマッサージなどにもおすすめですよ。
ユニリーバ ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー
ユニリーバのヴァセリンは、140年以上の歴史を持ち、世界中で愛用されています。ワセリンと言えばこちらを思い出す方も多いのではないでしょうか?価格もお手ごろで顔はもちろん、全身のケアにたっぷり使える点も魅力です。
ユニリーバ ヴァセリン リップオリジナル
こちらはリップケア用のヴァセリン。持ち運びしやすいミニタイプで、乾燥の気になる時にさっとケアできるのが嬉しいですね。色つきタイプもあるので口紅の代わりとしても重宝しそうです。
丸石製薬 プロペトホーム
白色ワセリンよりも純度の高いプロペトホームは、肌が敏感になっている時に使いたい一品。チューブタイプでのびも良い使いやすいアイテムです。持ち運びにも適しているので、外出先でのケアにも役立ちそうですね。
日興リカ サンホワイトシルキーY-1
こちらは無香料、無着色、保存料不使用の100%白色ワセリン。使いやすいプッシュ式エアレスボトル式で、直接指が触れることがなく衛生的です。サラッとしているのにワセリンとしての効果を維持しているので、お顔のケアにはぴったりですよ。
おわりに
いかがでしたか?ワセリンって保湿ケア以外にもいろいろな用途があるんですね。使いやすいワセリンを選んで、肌の悩みを解消していきましょう。
化粧品関連メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事しました。現在はフリーライターとして、美容関係の記事を執筆しています。
得意分野は肌トラブルの原因と対策方法の解説、化粧品に配合される成分の解説です。2016年に日本化粧品検定1級を取得。
大の広島カープファンで趣味は野球観戦です♪