普段からネイルを楽しんでいる人なら爪のお手入れは欠かしていないと思いますが、そのときに爪の健康状態を把握していますか?
今回は、爪の健康状態をチェックするときのポイントと、気を付けたい爪の病気についてまとめました。
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栄養不足で爪も病気になる
意外と知られていませんが、髪の毛と同じように皮膚が変化したものが爪です。爪は皮膚の成分であるタンパク質が角質化した「ケラチン」と呼ばれる固い繊維タンパク質でできています。
ケラチン不足が招く爪トラブル
ケラチンには皮膚の表面を覆う軟ケラチンと髪の毛や爪などを構成する硬ケラチンがあり、爪は硬ケラチンに分類されます。ないと不便な爪ですが、身身体の一部である以上、爪も病気や変調に襲われることがあるのです。
身体の不調が一目でわかる!爪コンディションのチェック
爪そのものが病気となっていること以外に、よくチェックすることで身体の不調を見つけることもできるのです。
爪の形状でコンディションが分かる
爪が隆起してスプーンのように反り返り、曲がったようになっているスプーン爪が見られるときは鉄分不足に陥っている鉄欠乏性貧血の可能性があります。時計ガラスのように爪が隆起して全身体的に大きく厚く、太鼓ばちのような形になっているときには慢性の心臓疾患や肺疾患かもしれません。
爪に横線が多く見られれれば、糖尿病や感染症、外傷が原因の爪甲横溝(そうこうよこみぞ)の可能性があります。
気を付けたい爪の病気・変調
爪に病気や変調があらわれるパターンとして、爪自身体に病気が出る場合と、身体の不調のサインとして爪に現れている場合の2種類があります。
爪も水虫になる!爪白癬(つめはくせん)
足の水虫の菌が爪にまで侵入することで起こるのが、いわゆる爪の水虫である爪白癬(つめはくせん)です。最初の段階では爪先端に縦線が入るだけですが、そのまま放置すると次第に厚みを帯びてきてもろくなってきます。
外用薬だけでの完治は見込めませんが、抗真菌薬との併用で完治が期待できます。ただここまでひどくならないように、普段から足に水虫が出てないか定期的にチェックしたほうがいいでしょう。
常在菌のカンジダ菌が引き起こす!爪カンジダ症
皮膚常在菌の一つであるカンジダ菌は、爪白癬と同じように爪の中に入り込むと、爪に異変を引き起こします。カンジダ菌によって引き起こされるのが、爪カンジダ症です。爪の周囲の皮膚が赤く腫れるだけではなく、膿や爪の変形や変色が見られることもあります。
深爪が原因?巻き爪
巻き爪は深爪が原因となって起きることがほとんど。爪が湾曲することで爪の横に食い込み、痛みや炎症、化膿しやすくなります。
形を整えながら爪を伸ばすことで解消できますが、短期間でできる根治的な治療方法もあるので、そちらを選ぶ人も増えています。
薬剤が原因?扁平苔癬(へんぺいたいせん)
扁平苔癬(へんぺいたいせん)は皮膚の表面(表皮)に異常が起こる後天性角化症の1つです。身体全身体に発疹が見られ、爪が薄くなり部分的に失うこともあります。主に薬剤が原因となって起きているそうです。
遺伝が原因?尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)
遺伝が原因となることが多いのが、後天性角化症の尋常性乾癬です。全身に発疹が出て、爪の変形が見られます。
爪にできるガン。悪性黒色腫
まるでほくろのような色調の変化が爪の下に見えていたら注意が必要です。悪性黒色腫と呼ばれる進行の早いガンなので、すぐに病院への受診や処置を受けないと、命に関わる危険があります。
ジェルネイルでの危険性!グリーンネイル
爪の表面が緑色になってしまうグリーンネイル、一般的には爪カビのことを指します。ジェルネイルがはがれてしまって、爪との間に空洞ができることでそこに菌がどんどん繁殖することでなってしまうのがグリーンネイルなんです。ジェルネイルをしている人には注意すべき深刻な症状とされています。
おわりに
爪を見ると健康状態がある程度把握できるので、一日に一回は爪のコンディションもチェックしたいところ。美しさをキープするなら、爪の状態にも気を配ってみませんか。
たまには長めに爪にも休息を与えて、爪のコンディションを整えてあげてください。
美意識が高く、常に「美」を追求しています。ただし極力お金をかけずに、自分でできるだけの努力をするのが私のポリシーです。「美」を追い求めて日常生活を改善していくと、3ヶ月を過ぎた頃から肌や身体に何かしらの変化が現れてくるので、チャレンジしていて楽しいな…と感じます。「美」に関する分野でこれまでにリサーチしたことや、実際に試してみたことなど、自身の経験も踏まえて色々と発信していきます。