今話題のインナーマッスルを鍛えるダイエットとは!?

腹筋を見せて親指をたてる女性
ダイエットとして食事制限や運動、筋トレを行っているのに、なかなか成果として表れない。そのような悩みは、インナーマッスルを鍛えることで解消されるかもしれません。
今回は、インナーマッスルを鍛えるダイエットの効果とその具体的な方法がどのようなものかを見てみましょう。

インナーマッスルとは

腹筋を寄せて見せる男女
筋肉には大きく分けて、体の外側を覆っている「アウターマッスル」と「インナーマッスル」の2つがあります。
大胸筋や大臀筋、大腿四頭筋は全てアウターマッスルであり、一般的な筋力トレーニングで鍛えることができ、体を動かすメインパワーとして力を発揮します。
一方「インナーマッスル」は、身体の中心に近い部分に存在する筋肉のことを言い、関節や背骨の周りの筋肉にあたります。インナーマッスルはアウターマッスルと比べると細長く小さな筋肉であり、姿勢の調節や関節の固定、身体バランスの安定を図る役割を担います。

ダイエットへの効果

インナーマッスルを鍛えることで筋肉量が増えて基礎代謝が上がり、脂肪が燃えやすい体を作ることができます。基礎代謝とは、生命維持するために何もしなくても体内で消費されるエネルギーのことを言います。1日に必要な消費エネルギーのおよそ70%が基礎代謝であるため、基礎代謝をアップさせることがダイエットの近道であると言えます。
インナーマッスルは、血液の流れを良くすることや体内で熱を生産することに関わる筋肉であるため、インナーマッスルを鍛えることで効率よく基礎代謝をアップさせることができます。

体型を美しく見せるためにも欠かせない

全体的に太って見えないのに下腹だけがぽっこりと出ている体型は、多くの場合、内臓を支えるインナーマッスルの筋力が衰えていて、胃や腸があるべき位置より下がっている(内臓下垂)ことが原因と言われています。内臓下垂がぽっこりお腹の原因であれば、インナーマッスルを鍛えることで内臓が正しい位置に戻り、きゅっと引き締まったお腹を手に入れることができます。

インナーマッスルを鍛える方法

マシーンでトレーニングをする女性

有酸素運動で鍛える

インナーマッスルを鍛えるには、有酸素運動のほうが効果的です。筋肉を鍛えるというと、筋トレを思い浮かべる人が多いと思いますが、筋トレは無酸素運動であり、アウターマッスルは鍛えられますが、インナーマッスルが使われません。インナーマッスルを使うためには、もっとゆっくりした細かい動きが必要になってきます。
ウォーキングやジョギング・ランニング、水泳などの有酸素運動の中から自分が続けやすいものを選んで、1回30分、週に2〜3回程度を目安に継続して運動することが欠かせません。運動に慣れていない人は、ヨガやストレッチなどでも効果的です。
また、一時期話題になったロングブレスダイエットも、インナーマッスル強化にはうってつけです。

簡単なトレーニングで鍛える

きつい運動をしなくても、日常生活の中で少し意識するだけで、簡単にインナーマッスルを鍛えることができます。例えば、背筋を伸ばして常に正しい姿勢でいることを心がける、できるだけ階段を使うようにするなどです。
腹部のインナーマッスルを鍛える場合、気づいたときにお腹をへこませてその状態を数十秒キープするだけでも良いですが、腹式呼吸を取り入れるとさらに効果が上がります。
腹式呼吸とは、横隔膜を収縮させて行う呼吸法のことで、息を吸い込んだときにお腹が膨らむのがポイントです。お腹の上に手を置いて、お腹が膨らんでいることを確認しながら息を吸い込み、吸い込んだ息をゆっくりと吐き出しながら、奥の筋肉をぐーっと内側に引き込んでいくような感覚でお腹をへこませます。吸い込んだ息を全て吐ききったら、浅い呼吸を繰り返しながらその状態をキープしてください。まずは15秒くらいからはじめ、体が慣れてきたらキープする時間を徐々に延ばしていきましょう。

インナーマッスルを鍛える際の注意点

インナーマッスルは体の深い部分にある筋肉であり、日常生活で行われる動きには直接関与しない部分もあります。そのため、自分で意識することがなければ鍛えることが難しいと言えます。少し気を抜くと忘れてしまいそうな地味なトレーニングばかりですが、奥深くの筋肉を鍛えている意識を持つことを忘れないようにしましょう。
また、体の中心近くの筋肉は、外側のアウターマッスルに比べて、鍛えるのに時間がかかります。効果を実感できない期間が続くと思いますが、そういうものだと理解して続けていくことが大切です。

おわりに

インナーマッスルは関節を固定したり体のバランスを保ったりする役割を担っているため、鍛えることで、年齢を重ねても強くしなやかな美しい体でいることができます。
ダイエット法としてはもちろんのこと、健康を維持する意味でもぜひ取り入れていただければと思います。

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