使い方を間違えるな!ハイドロキノンクリームの正しい使い方

ハイドロキノンクリームを塗っている女性
美白成分として市場に出回っているものの中で、もっとも効果が強力だと言われているハイドロキノン。「肌の漂白剤」と呼ばれるほど効果が高い成分です。強力にシミを薄くしてくれる効果がありますが、使い方を間違えると白斑(はくはん)と呼ばれる肌の色素が抜けるトラブルが起こることも。ここではハイドロキノンクリームの正しい使い方について説明していきます。

ハイドロキノンの効果・他の美白成分よりもきく理由

「美白成分は他にもいろいろあるのに、どうしてハイドロキノンだけ注意が必要なの?」
「皮膚科でしかハイドロキノンのクリームが手に入らないのはなぜ?」
ハイドロキノンに興味を持っている方の中には、こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。確かに美白成分がいくつもある中で、強い副作用が起こるとされているのは、ハイドロキノンだけ。まずはその理由を理解しておきましょう。

シミを作らせないハイドロキノン

美白成分は大きく分けて以下の二つに分かれます。

  1. メラニンの生成を阻害する成分:ハイドロキノンやコウジ酸、ルシノールなど
  2. メラニンの還元および酸化を阻害する成分:ビタミンC誘導体やプラセンタなど

紫外線を浴びると色素細胞であるメラノサイトがメラニンを作り出します。これがシミの正体。ハイドロキノンはメラニンが作られるのに必要な酵素である、チロシナーゼの働きを阻害することでシミを作らせないようにする効果があります。また、メラニンを作る細胞であるメラノサイト自体を減らす作用もあることが分かっています。2は1に比べて効果が穏やか。安全性は高いものの、シミが消えるという実感がなかなか持てないことも。

他の美白成分の10~100倍?肝斑やそばかすの改善にも

ハイドロキノンは他の美白成分と比べると10~100倍もの美白効果があります。シミはもちろんのこと、レーザーでも消しにくい肝斑やそばかすの治療にも用いられるほど。

厚生労働省では医療品として配合できるのは5%、化粧品は2%と上限を定めています。使い方が難しいので、濃度の高いハイドロキノンは医師の処方でないと使うことができないのです。

ハイドロキノンの副作用

ハイドロキノンは使い方を間違えると白斑(白ぬけ)ができることがあります。ハイドロキノンの副作用についてもう少し具体的に説明しましょう。

ハイドロキノンでできた白斑は治らない?

ハイドロキノンはメラノサイトに与える影響が非常に強く美白効果が高い分、長期連用や間違った使い方をすると白斑ができやすくなります。

白斑には原因不明で起こる「尋常性白斑」という症状があり改善が難しい皮膚トラブルとして知られています。美白成分によってできた白斑は使用を中止すると改善することもあるようですが、白斑が残ってしまうことも考えられます。皮膚科では高濃度のハイドロキノンクリームを処方する場合、期間を限定して使用するなど、トラブルを最小限に抑える配慮がなされているのです。

ハイドロキノンの刺激による肌トラブル

ハイドロキノンは安定性が悪く、刺激も強いためヒリヒリ感を覚えたり、アレルギー反応を起こしたりする人がいます。肌が弱い人は使用前にパッチテストをするようにしましょう。

また、安定性が低いため保管は冷蔵庫で行う必要があります。熱と光に弱いので1カ月程度で効果がなくなるということを覚えておきましょう。

紫外線に弱い肌になる

ハイドロキノンの使用中は肌が紫外線に対して敏感になります。本来、メラニン色素は肌を守るために作られるもの。メラニン色素を作るメラノサイトの働きを阻害するハイドロキノンを使用している間、肌は紫外線のダメージを受けやすくなります。

ハイドロキノンクリームの正しい使い方

ハイドロキノンクリームの正しい使い方
「なんだかハイドロキノンって怖そう…」と感じた方もいるかもしれませんね。でも、化粧品として配合される2~4%程度の濃度のものはそれほど効果も高くないため、リスクも低めです。また皮膚科で処方されるハイドロキノンクリームも正しい方法で使用すれば、トラブルが起こることもほとんどありません。最後にハイドロキノンの正しい使い方をご説明します。

ハイドロキノン配合の市販化粧品の使い方

市販の化粧品に含まれるハイドロキノンの濃度はそれほど高くないため、トラブルが起こることはまれです。ただし使用しているときには必ず、日焼け止めを併用してください。できれば、日傘やサングラスなど物理的に紫外線をカットするものも活用したいですね。

ハイドロキノンを使うときは必ずルールを守って

皮膚科で処方されるハイドロキノンのクリームを使うときは以下の三つのポイントを必ず守るようにしてください。

  • 医師の指示を守る
  • 紫外線対策を確実に行う
  • 保管は冷蔵庫で。1カ月を目安に使い切る

皮膚科では医師が肌質や肌の状態、シミの濃さなどからハイドロキノンの濃度や使用する期間など、適切な使用方法を患者さんに指導しています。例えば、3カ月使用して2週間休むなど。夜だけ使用する場合もあれば、朝晩使うように指導されることもあります。ハイドロキノンの使用に関する医師からの指示は必ず守るようにしてください。

また、ハイドロキノンの使用中は肌がデリケートになっています。日焼け止めはSPF25以上の肌に優しいものを選び、毎日必ず紫外線対策を行うようにしましょう。

クリームは必ず冷蔵庫で保管し、変色したものは使わないこと。1カ月以上経過したら、新しいものを処方してもらってください。

おわりに

ハイドロキノンは怖い…という方もいるかもしれませんが、使い方を守ればこれ以上強力な美白成分はありません。シミを消したい場合、効果を実感できない美白化粧品を使い続けるよりもハイドロキノンを短期間で、正しい方法で使う方がお金もかからないというケースも多いのです。興味のある方は、まず皮膚科で相談してみてくださいね。

清水まき
ヨーロッパ在住歴アリの美容オタク。ドラックストアのコスメから美容皮膚科のコスメまでなんでもトライしなければ気がすまない性格。20代のころからアンチエイジング&美白の鬼と呼ばれていただけあって30代後半になってもシミ・シワはほとんどありません!

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