毎日の洗顔やスキンケアをしっかりしていたはずなのに、気がついたら毛穴が開いていた…。そんな経験のある方は多いのではないでしょうか。実は毛穴トラブルにはいくつかの種類があり、その原因や適した洗顔方法はそれぞれ異なります。
今回は、毛穴トラブルの原因や目立ちにくくするための洗顔方法について、タイプ別にレクチャー。毛穴の気になる方はぜひチェックしてください。
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あなたの毛穴トラブルはどのタイプ？
毛穴トラブルの種類によって、目に見えるトラブルは異なるものになります。毛穴トラブルのタイプを見てみましょう。
詰まり毛穴
詰まり毛穴は皮脂分泌の多いTゾーンにできやすく、毛穴に皮脂や古い角質が詰まって角栓ができてしまう毛穴トラブルです。詰まった皮脂が紫外線や空気によって酸化すると黒く変色して目立つ、いわゆるイチゴ鼻となってしまいます。
開き毛穴
開き毛穴はオイリー肌に多い毛穴トラブルで、顔全体が皮脂過剰な状態になって毛穴が開いてしまいます。特に鼻の周りは角化異常で不完全な角質が毛穴周辺に蓄積しやすいので、毛穴が開きやすくなります。
オイリー肌だからと保湿ケアを十分にしないと、水分不足により肌の油分と水分のバランスが崩れて、開き毛穴になりやすくなります。
たるみ毛穴
表皮の下にある真皮が衰えて肌のハリが低下すると毛穴を支えきれなくなり、毛穴の周囲の皮膚が落ち込んで毛穴が開いて見える、たるみ毛穴になります。肌のハリの低下が悪化すると、毛穴同士がつながって帯状になることもあるので、早めのケアが欠かせません。
詰まり毛穴の洗顔のポイント&おすすめアイテム
タイプ別に毛穴トラブルを見てきましたが、3つの毛穴トラブルのうち、洗顔が効果的なのは詰まり毛穴と開き毛穴だけです。
洗顔で解決できるのは詰まり毛穴と開き毛穴！
たるみ毛穴は肌の老化が原因なので、肌のハリの低下を防ぐスキンケアを行うことが効果的です。それでは詰まり毛穴と開き毛穴、それぞれの洗顔方法のポイントを見てみましょう。
汚れがたまりやすい部分から洗うのが基本
詰まり毛穴は洗顔前にホットタオルをTゾーンの中心にのせて、詰まった皮脂を緩めてあげましょう。
基本の詰まり毛穴の洗顔方法
- 38度くらいのぬるま湯で十分に顔を濡らします。
- 洗顔料はしっかりと泡立てて固めのもっちり泡を作り、鼻の周りと口元から泡をのせて、しっかりと洗い上げます。
- Tゾーンを洗うときには、鼻筋を目頭から下に向かってクルクルと円を描くようにして洗います。
- 最後に頬・目元といった乾燥しやすい部分に泡をのせて優しく洗ったら、ぬるま湯でしっかりとすすげば完了です。
毛穴汚れをしっかり吸着してくれるおすすめの洗顔料
詰まり毛穴と開き毛穴の洗顔での解消をサポートする洗顔料は、いくつかの種類があります。おすすめの洗顔料を見てみましょう。
資生堂 エテュセ ジェルムース
エテュセ ジェルムースはジェル状から泡に変化する洗顔料。ホワイトクレイと重曹を配合したジェルが毛穴の中までしっかり入り込んだ後、瞬時にクリーミーな粘着泡に変化して汚れをかき出してくれます。
コスメデコルテ フィトチューン クリア パウダーウォッシュ
コスメデコルテのフィトチューン クリア パウダーウォッシュは、角質などのタンパク質を分解する酵素を配合した洗顔料。さらに炭酸の泡が毛穴の汚れを浮き上がらせてくれるので、毛穴の詰まり対策にはぴったりの一品です。
富士フイルム ルナメア ファイバーフォーム
富士フィルム ルナメア ファイバーフォームは、毛穴よりも細いファイバースクラブが毛穴に入り込んで毛穴のつまりをかき出してくれます。このファイバースクラブは糸状の繊維なので圧力がかかっても変形して肌に負担がかからず、ニキビなどにお悩みの方におすすめしたいアイテムです。さらにフランス産のクレイが余分な皮脂を吸着してくれるので、サラッとしたお肌に導いてくれますよ。
開き毛穴の洗顔のポイント&おすすめアイテム
開き毛穴のできやすいオイリー肌さんは、油っぽさが気になって何回も洗顔している方がいるかもしれませんが、これはNG。必要な油分まで洗い流すと肌が乾燥して、さらに油分の分泌が増える悪循環におちいるのです。
洗顔は1日2回を目安に、油っぽさが気になるなら油とり紙やティッシュで優しく油分をオフするようにしましょう。
やさしめの洗顔料で1日2回の洗顔を！
開き毛穴対策の洗顔のポイントは、油分の多いところから順に洗うこと。詰まり毛穴と同じくもっちりと弾力のある泡をつくったら、Tゾーンなど脂っぽいと感じている部分から泡をのせて転がすようにして洗っていきます。最後に頬や目元といった乾燥しやすい部分を洗ってぬるま湯ですすぎましょう。
こうすることで必要な部分の油分が残るので、肌の乾燥を防ぎ、毛穴が開きにくい肌へと整えることができますよ。
たるみ毛穴は早期発見・予防が肝心
たるみ毛穴は肌の奥で徐々に進行する早期発見が難しい毛穴トラブル。毎日のスキンケアで肌の変化をしっかりチェックして早めに対策をとることで、肌のたるみとたるみ毛穴を予防しましょう。
たるみ毛穴にはハリアップに重点を置いたスキンケア
たるみ毛穴は肌の老化によるハリの低下が原因なので、対策にはコラーゲンケアなどの成分を取り入れたスキンケアが効果的です。コラーゲン生成を促すビタミンCやレチノール、真皮の再生効果が期待できるペプチドなどを配合した化粧品がおすすめですよ。
肌のうるおいは残しつつ毛穴汚れをケアできるものがおすすめ
保湿をしながら毛穴汚れをきれいにするために、専用の洗顔料がいくつか発売されています。おすすめの洗顔料を見てみましょう。
マンダム ビフェスタ 泡洗顔 オイルクリア
マンダム ビフェスタ 泡洗顔 オイルクリアは、脂性肌のケアにぴったり。炭酸泡は優しく毛穴の汚れを浮かせるだけでなく、泡を顔に広げた後、20～30秒程度やさしくマッサージすると血行が促進されるので、肌の不調を感じたときは試してみてくださいね。オープン価格ですが、おおむね500円前後とお手ごろ価格な点も魅力です。
ピエール ファーブル ジャポン アベンヌ クリナンス クレンジングフォーム
アベンヌ クリナンス クレンジングフォームはオイリーで、かつ肌がゆらぎやすい方向けの洗顔料。ミネラル豊富なアベンヌ温泉水が肌のうるおいバリア機能を整え、ペポカボチャ種子油が皮脂バランスを整えてくれます。ふんわりとした泡が角質やケアは汚れを優しく洗い上げてくれる注目のアイテムですよ。
ETVOS バイタライジングライン クリアソープバー
濃密な泡が毛穴の皮脂汚れを優しくオフしてくれる洗顔せっけん。ヒト型セラミドやリピジュアなどの保湿成分配合なので、適度なうるおいを保ってくれます。もっちり泡でしっかりと洗うことができますが、すすいだ痕肌がつっぱることもなく、優しい洗い上がりが心地よいですよ。
おわりに
毛穴汚れがひどくなるとメイクも決まらず、自信が持てなくなりますよね。毛穴の目立ちは見た目の印象にそれだけ影響を与えるのです。肌の状態や毛穴トラブルに適した洗顔方法で、ツルッときれいなお肌を取り戻しましょう！
化粧品関連メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事しました。現在はフリーライターとして、美容関係の記事を執筆しています。
得意分野は肌トラブルの原因と対策方法の解説、化粧品に配合される成分の解説です。2016年に日本化粧品検定1級を取得。
大の広島カープファンで趣味は野球観戦です♪