適度な洗浄力で刺激も低めのクレンジングミルクは、ナチュラルメイクの方や肌が弱い方にぴったり!でも、落とせるメイクの範囲や正しい使い方をきちんと理解しておかないと、メイクが落としきれなかったり、かえって肌に負担をかけたりすることもあります。
今回は、クレンジングミルクの特長や使い方、おすすめの商品など見てみましょう。
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他のクレンジング剤とクレンジングミルクは何が違う?
クレンジング剤にはメイクを落とすために油分と水分、それらを混ぜ合わせる界面活性剤が配合されていて、油分と水分のバランスによりオイルからリキッドまで、タイプが分かれています。
メイク用化粧品は油でできているので、油分が多いほどメイクとのなじみがよく、洗浄力が強くなります。クレンジングミルクの特長は比較的油分が少なく、水分が多めのクレンジング剤でテクスチャーは乳液に近く、洗い上がりがさっぱりしていて、水分の一部は肌に浸透するので、スキンケア効果が期待できるのもポイントです。
洗浄力が弱めなので肌に優しい
クレンジングミルクは水分が多めで、オイルクやクリーム、ジェルタイプのクレンジングと比較して洗浄力はやや弱め。
肌に必要な油分を取り過ぎることがなく、肌トラブルや乾燥しにくいというメリットがあるので、肌の調子が良くないときは、メイクも薄めにしてクレンジングミルクを使うと肌の負担を減らすことができます。
洗い流すタイプとふき取りタイプがある
クレンジングミルクには手で直接肌になじませてメイクを浮かせ洗い流すタイプと、コットンなどにつけてメイクをふき取るタイプの2種類があります。
使い勝手の良い方を選ばれると良いと思いますが、肌への負担を考えるとコットンの摩擦が生じるふき取りタイプよりも、洗い流すタイプがおすすめです。
BBクリーム・パウダーファンデーションはOK!
CCクリームやBBクリーム、ミネラルファンデーション、パウダーファンデーションといったベースメイクは、クレンジングミルクで落とせます。ナチュラルメイクなら、クレンジングミルクできれいにメイクをオフ。
ポイントメイクは専用リムーバーであらかじめ落とそう
ベースメイクは控えめでも、濃いめのポイントメイクをしているときには要注意!お湯で落ちるマスカラなら問題ありませんが、ウォータープルーフのマスカラや密着度の高い口紅はクレンジングミルクでは落としきれないので、専用のリムーバーであらかじめ落としておきましょう。
リキッドファンデーションなどはより強いクレンジング剤
リキッドファンデーションや油性のエマルジョンファンデーション、ウォータープルーフタイプの日焼け止めなどを使ってしっかりメイクをされていると、クレンジングミルクではきれいに落とすことができません。
これで完璧!クレンジングミルクの正しい使い方
ばっちりメイクをした日はオイルやクリーム、ジェルタイプの洗浄力の強いクレンジング剤で、しっかりメイクを落としてあげましょう。
クレンジングミルクを使った正しい洗顔方法を見てみましょう。
専用のリムーバーでポイントメイクをオフ!
専用のリムーバーを使ってマスカラや口紅を落としておきましょう。多少メイクが残っていても、クレンジングで落とせるので大丈夫!ある程度落とせたら、次のステップへ進みましょう。
乾いた手に適量のクレンジングミルクをたっぷり取る
手が濡れたままだったり、使う量が少なかったりするとクレンジング効果が落ちてしまうので、必ず乾いた手で使用量を守ってたっぷりと使うのが大切です。もったいないからと量を減らしてしまうと、それだけ肌への摩擦が強くなり、ダメージの原因となるので注意しましょう。
手の平でクレンジングミルクを温める
クレンジングミルクを手のひらで温めると、油分が水分の層の内側から出てくる転相という現象が起こります。転相によりメイク汚れ(=油分)に良くなじむようになるので、短時間でしっかりとメイクを落とすことができます。ほんのひと手間で肌の負担軽減にもなるので、ぜひ取り入れてみてください。
顔全体に優しくなじませてメイクをオフ
温めたクレンジングミルクを指の腹を使ってマッサージをするように、顔全体になじませます。クレンジングミルクはオイルクレンジングやジェルクレンジングと比べるとなじむまでに時間がかかるので、じっくりとメイクを落としていきましょう。1分程度なじませたら、洗い流していきます。
少量のぬるま湯で軽くすすぐ
まずは少量のぬるま湯で軽くすすいでいきます。するとお湯が白くにごってくるのですが、これはメイク汚れを包み込んだ油分が再び水分の層の内側に取り込まれている証拠。
油分が水分の層に包まれることで、次のすすぎでしっかりと汚れを洗い流すことができます。最後にたっぷりのぬるま湯ですすぎ、メイクを落としきりましょう。
おすすめのクレンジングミルクはこれ!
クレンジングミルクの正しい使い方を見たところで、おすすめのクレンジングミルクについて見てみましょう。
プチプラからブランドまで。おすすめのクレンジングミルク3選
手頃な価格帯のものから、高価なブランドのものまで、クレンジングミルクはさまざまな種類があります。最後におすすめしたいクレンジングミルクをご紹介。
ダヴ モイスチャーミルク クレンジング
うるおい美容液ニュートリアムモイスチャーを配合したダヴのモイスチャーミルククレンジングは、しっとりとした洗い上がりで肌が乾燥気味の方にもおすすめしたい一品。やや重めのテクスチャーで肌にも良くなじみ、メイクもしっかり落としてくれます。店頭価格が600円前後とお手ごろなのも魅力的ですね。
カウブランド 無添加メイク落としミルク
こちらは牛のイラストで有名な牛乳石鹸が開発した無添加のクレンジングミルク。肌への優しさを考え、アレルギーを起こす可能性のある原料を配合しない低刺激処方となっている点が特長です。さらに潤い成分としてセラミドも配合されているので、洗い上がりも突っ張りません。リーズナブルで詰め替え用もあるのでたっぷり使えるのが嬉しいですね。
L’ORACLE(オラクル) メイクアップリムーバーミルク
数十万種類もある植物の中から、スキンケアに有用なものを厳選して配合しているオラクルのスキンケアシリーズ。クレンジングミルクにもオリーブ油やヒマワリ種子油、ニンジン根エキスなど多くの植物成分が配合されていて、メイクを落としながら肌をやわらかくほぐしてうるおいを与えてくれます。年齢による肌の乾燥が気になる方や、肌への負担をできるだけ減らしたいという方におすすめしたいクレンジングミルクです。
おわりに
メイクをする女性にとって日々のクレンジングは欠かせないものですが、必要以上に洗浄力の高いものを使うのは肌にとって良いことではありませんよね。
いつも同じクレンジングを使うのではなく、その日のメイクの濃さに合わせてクレンジングも選べるようになると美肌マスターへと一歩近づけます。
化粧品関連メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事しました。現在はフリーライターとして、美容関係の記事を執筆しています。
得意分野は肌トラブルの原因と対策方法の解説、化粧品に配合される成分の解説です。2016年に日本化粧品検定1級を取得。
大の広島カープファンで趣味は野球観戦です♪