注目の美容法!グリーンピールのメカニズムや施術の流れ・注意点

ドイツ生まれのハーブトリートメント

有機ハーブを使ったトリートメント法の「グリーンピール」はヨーロッパでは、美容関係のアワードを何回も受賞しているほど実績もある美容法として知られています。
今回は、注目のグリーンピールのメカニズムや施術の流れ、グリーンピールを受けるときの注意点を見てみましょう。

ドイツのシュラメック社が開発した「グリーンピール」

グリーンピールはドイツのシュラメック社が開発したハーブトリートメントのことで、元々はニキビややけど痕などの治療を目的として研究開発されました。1958年の発表以来、ヨーロッパの美容専門雑誌が主催するBEAUTY FORUM Reader’s choice の最も結果の出るトリートメント部門で5回も1位に輝いている、歴史と実績のある美容法として知られています。

ターンオーバーの乱れを整えて肌を美しくしてくれる

ターンオーバーの乱れを整えて肌を美しくしてくれる

グリーンピールは、有機栽培されたハーブを乾燥させたものを配合したパックをマッサージによって肌に塗りこみ、自然の力で角質のターンオーバーを正常化していくことで、肌悩みを解消してくれます。

ピーリングとグリーンピールの違い

グリーンピールとピーリングとの違いは?

グリーンピールは、ハーブを使ったトリートメントで、自然の力で細胞の生まれ変わりを促し、ターンオーバーを整えるのに対して、ケミカルピーリングは、乳酸やグリコール酸などのアルファヒトドキシ酸(AHA)などの酸性の薬剤を肌に塗ることで古い角質を溶かし、強制的に取り除くことで、ターンオーバーを促す施術です。
市販のピーリングアイテムには、ケミカルピーリングで使用される薬剤よりもマイルドなピーリング剤で角質を取り除くものや酵素で角質分解するもの、物理的にスクラブで角質を除去するものがあります。
大まかに、肌細胞にターンオーバーの促進を直接働きかけるのがグリーンピールで、物理的なアプローチから古い角質を取り除いてターンオーバーを促すのがピーリングと分けられるでしょう。

ターンオーバーを整えると肌へのメリットがたくさん

肌は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層から成り立っており、この内の表皮細胞の生まれ変わりのことをターンオーバーと言います。
表皮細胞は表皮と真皮の境目基底層で生まれ、2週間かけて徐々に外側へと移動します。そして、表皮の最も外側になる角質層に到達すると、さらに2週間ほどとどまり、最後は老廃物(あか)となって剥がれていきます。

ターンオーバーの周期は年齢やストレスで乱れる

ターンオーバーの周期は年齢やストレスで乱れる

20代の肌のターンオーバーは約28日周期ですが、加齢やストレスなどによってその周期は徐々に長引きます。40代に入る頃には50日程度、60歳になる頃には何と100日もかかってしまうのです。紫外線などの外的ストレスで肌荒れが起きると、ダメージを早く回復させようとターンオーバーが早まり、結果的に未成熟な細胞ができてバリア機能が低下してしまうのです。
ターンオーバーがとどこおると、古い角質が肌にとどまり、肌のゴワつきや小ジワ、さらに毛穴詰まりによるニキビなどの肌荒れの原因となります。

ターンオーバーを整えることで期待できる美肌効果

ターンオーバーで期待できる美肌効果

肌に残ってきる古い角質は、毛穴を詰まらせてニキビなどの肌荒れを引き起こす原因にもなります。また、詰まった毛穴の皮脂が酸化すると黒ずんだイチゴ鼻の原因にもなります。
ターンオーバーの滞りを解消すれば、肌荒れや毛穴トラブルの予防にもつながっていきます。

保湿効果

肌の潤いに欠かせないセラミドは、肌のターンオーバー中に細胞内で作られ、表皮細胞が角質層に到達したときに細胞から外に放出されて、肌の水分を保ってくれています。つまり、スムーズなターンオーバーは、セラミドの生成もサポートにもつながるんです。

バリア機能の保護

ターンオーバーが乱れると未成熟な細胞が増えて角質層に隙間ができて乾燥が進み、バリア機能が低下して肌の乾燥やかゆみなどの原因になります。
ターンオーバーを整えて新しい表皮細胞が次々に生まれることで、肌のうるおいが保たれると同時に、角質層の隙間もなくなり、バリア機能が整って外部からの刺激に強い健やかな肌へと変化していきます。

シミの予防

紫外線を浴びると、表皮細胞の中にシミの元となるメラニン色素が作られるのですが、このメラニン色素を含んだ細胞が角質層に長くとどまっているほど、シミは濃く見えるようになってしまいます。
ターンオーバーがスムーズになるとメラニン色素を含んだ細胞も速やかに体外に排出されるので、シミのできにくい肌になるのです。

くすみケア

古い角質が肌にとどまり続けると肌がくすんで見えてしまいますが、ターンオーバーの滞りを解消することでこうしたくすみもできにくくなり、肌の透明感アップも期待できるでしょう。

グリーンピールの手順とNG行為

グリーンピールは一部クリニックのみに認められた美容施術であり、その手順やNG行為は厳格に定められています。その内容を見てみましょう。

基本のコースは5日間

基本のコースは5日間

グリーンピールの施術は5日間のコースが最もポピュラーですが、その他にも1日、2日、3日で完了するコースもあります。今回は、シュラメック社の開発した5日間のコースの流れについてご紹介します。

1日目:専門店でのハーブトリートメント

1日目はエステなどの専門店での施術になります。毛穴の詰まりを丁寧に落とした後、乾燥させた有機ハーブを含んだパックを肌に塗りこんでいきます。パックの塗り心地はスクラブのような感触で、結晶化した微細なハーブの成分がゆっくりとお肌に入っていきます。

2~4日目:専用の化粧品を使ってホームケア

2~4日目はシュラメック社製の専用の化粧品を使ってホームケアを行います。洗顔は行うことができないので、専用ローションをコットンにとり肌の洗浄を行います。その後ブレミッシュバルム(元祖BBクリーム)と専用のクリームを1:1で混ぜたものを肌に塗っていきます。外出時には専用の日焼け止めクリームを塗って紫外線からお肌を守ります。

5日目:専門店にてアフターケア

最終日の5日目は再び専門店に行き、お肌のチェックとアフタートリートメント。これで全ての施術が完了です。個人差がありますが、古い角質が剥がれてつるりとしたお肌を実感できるでしょう。

グリーンピールの注意点

グリーンピールの注意点

ピーリングである以上、グリーンピールにもいくつかの注意点があります。その内容を見てみましょう。

28日は間隔を空ける

グリーンピールを続けて行いたい!という場合も最低でも28日間は間隔を空けるようにしましょう。また、連続して施術を受ける回数は、年齢÷10を月1度が良いとされています。30代の方なら、毎月一回3カ月間トリートメントを受けるのが良いということになります。

化粧はポイントメイクのみ!

グリーンピール中のメイクは口紅とマスカラのみOK。ファンデーションやチーク、シャドウは毛穴に入ってトリートメントを妨げる恐れがあるので控えましょう。

グリーンピール後2ヶ月は紫外線に要注意

グリーンピールを行った後はお肌が敏感になっているので、日焼けには要注意!シュラメック社の公式サイト*によると、トリートメント後2ヶ月は日光浴や日焼けサロンに行くのは控えた方が良いとしています。

施術は認定サロンで受けよう!

グリーンピールはシュラメック社の認定サロンでのみ受けられるトリートメントですので、お店を選ぶ際には認定されているサロンかどうかを必ずチェックしてくださいね!

おわりに

いかがでしたか?自然の恵みを使ったトリートメントは、あらゆる肌悩みのケアが期待できるだけでなく、肌への優しさも考えると魅力的ですよね。お肌の調子がイマイチだな…と感じている方は、グリーンピールに挑戦されてみてはいかがでしょうか?

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