わたしたち人間は環境や生活習慣、加齢によって、肌も体も金属と同じようにサビてきます。気づかないうちにシミやシワが増えているのは、肌サビが原因であることは少なくありません。
今回は、美肌を維持する隠れた大敵である肌サビの原因と、その予防方法について見てみましょう。
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肌サビの原因にもなる活性酸素
体内にある活性酸素は強い殺菌作用により、ウイルスなどから身体を保護する役目を果たしています。しかし活性酸素が過剰に蓄積されると、正常な細胞や組織まで傷つけてしまいます。これが酸化(サビ)です。
活性酸素が細胞膜を形成する不飽和脂肪酸と呼ばれる油と結びつくと、形を変えて酸化して肌をサビつかせてしまうのです。
過剰な活性酸素の原因は外部刺激や生活習慣の乱れ
活性酸素が体内で過剰に増える原因となるのは紫外線や強いストレスに代表される外部刺激と、偏った食生活や喫煙習慣、睡眠不足などの生活習慣の乱れの2つです。
肌サビがもたらす肌の変化
活性酸素が増えて肌サビがはじめると、ターンオーバーが乱れてバリアー機能の低下を招きます。
さらに、古くなった角質がなかなか剝がれ落ちずに肌表面にたまることで肌の新陳代謝が停滞して、肌荒れが生じます。
お肌のハリや弾力をサポートするのに欠かせないコラーゲンですが、コラーゲンは20代のときと比べると、40代では半分程度にまで減少します。
活性酸素が増えるとコラーゲンの生成もスムーズにいかなくなり、お肌のハリや弾力が失われて、シワやたるみの原因となります。また、活性酸素が過剰になるとシミの原因であるメラニンの生成も促進されるので、やはり肌荒れの原因となるのです。
活性酸素に対抗する!肌サビの予防方法
日常生活を送っているとどうしても発生する活性酸素ですが、ちょっとした注意で予防することができます。食材や生活習慣に抗酸化作用があるものを取り入れることで、肌サビの抑制が期待できるのです。
強い抗酸化作用がある食品を食べる
ブルーベリーなどの紫色の食品に多く含まれるポリフェノールの一種アントシアニン、シミ対策としても利用されているビタミンCやアーモンドなどに多いビタミンEは抗酸化作用が強いことでも有名です。
また、にんじんやほうれん草、カボチャなどに豊富に含まれるβカロテンや、トマトやピンクグレープフルーツ、すいかなどの果物に多いリコピンも抗酸化作用で知られています。中でもβカロテンは油との相性がよく、油で調理することで吸収率が60%も向上するので、ひと手間かけて調理して摂取するのもオススメです。
活性酸素を発生させないために!生活習慣を見直す
活性酸素を発生させないためには、適度にストレスを発散させたり、運動を軽めのものに切り替えるなど、日常生活の中で意識して過ごすことが大切です。
肌サビ予防に役立つスキンケアアイテム
食材や生活習慣の見直しだけではなく、スキンケアアイテムの見直しも肌サビ予防に大きな効果を発揮します。肌サビ予防に役立つスキンケアアイテムを選ぶときのポイントを見てみましょう。
抗酸化成分配合の化粧品を利用する
ビタミンCやフラーレン、コエンザイムQ10といった抗酸化作用が期待できる成分配合の化粧品でスキンケアをすることで、肌サビ予防とスキンケアを両立できます。
日焼け止めで紫外線対策も万全
日光に含まれる紫外線を肌に受け続けると、活性酸素が発生するだけではなく、シミやくすみの原因にもなります。
日差しが強い夏だけではなく、冬でも外出するときには日焼け止めや日傘を利用するなど、紫外線対策を欠かさないようにしましょう。
おわりに
体と肌サビを防ぐには、日常生活の中で、抗酸化作用のある化粧品や食品をいかに利用するかにかかっていることはいうまでもありません。
活性酸素を大量に発生させないように、生活習慣の見直しや紫外線対策も万全にして生活していきましょう。肌サビ予防で日々努力していつまでも美しいお肌を実現していきませんか?
美意識が高く、常に「美」を追求しています。ただし極力お金をかけずに、自分でできるだけの努力をするのが私のポリシーです。「美」を追い求めて日常生活を改善していくと、3ヶ月を過ぎた頃から肌や身体に何かしらの変化が現れてくるので、チャレンジしていて楽しいな…と感じます。「美」に関する分野でこれまでにリサーチしたことや、実際に試してみたことなど、自身の経験も踏まえて色々と発信していきます。