うっかり日焼け止めを塗り忘れて外出して日焼けしちゃった!という経験ありませんか?紫外線を浴びた肌はダメージを受けてさまざまな影響が現れはじめますので、早めのケアが欠かせません。今日は日焼けしたお肌が受けるダメージのメカニズムと、できるだけダメージを軽くするためのアフターケア方法について紹介していきます。
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日焼けした肌は軽いやけど状態
日焼けした肌は紫外線によるダメージで赤く腫れて熱を持ち、ひどいときは水泡ができてしまいます。これはやけどをしているのと同じ状態。紫外線ダメージは日光を浴びてから半日ほどでピークを迎え、炎症は数日間続くこともあります。
紫外線ダメージでメラニン色素の生成量が増加
紫外線ダメージでメラニン色素を生成する細胞(メラノサイト)が増加すると生成に関わっている酵素も活性化するため、一気にメラニン色素の量が増加します。これは、真皮などの肌内部まで紫外線を届かせないための防御反応です。
生成されたメラニン色素はターンオーバーによって徐々に体の外へと排出されますが、紫外線を浴び続けるとメラノサイトが増えて、肌の黒ずみの原因になるではなく、ターンオーバーも乱れて、シミとなって肌表面へ現れるのです。
日焼けしたときの対処法:すぐに冷やして肌を沈静化
炎症でほてった肌は、すぐに冷やして炎症を沈静化させましょう。濡れタオルでも十分ですが、ひんやりタイプのミスト化粧水などを利用するのも効果的。
抗炎症作用のあるハーブやビタミンCなどの成分が入ったスキンケア化粧品があれば沈静にピッタリです。
早めに美白ケアも開始しよう
肌の炎症が落ち着いてきたら、できるだけ早く美白ケアをはじめましょう。早くはじめるほど紫外線ダメージを軽減することが期待できます。
ただし、ひどい日焼けで水泡などができているなら、美白ケアが逆に負担になることもあるので、ある程度回復するまで控えましょう。
日焼けしたときの対処法:念入りに保湿ケア
紫外線による肌の乾燥は、回復するまでにはある程度時間が必要になります。乾燥状態が続くとターンオーバーの乱れにもつながりますので、日焼け後の保湿ケアは重要です。
セラミドやヒアルロン酸など保湿効果の高い成分を配合した化粧品を利用して、毎日念入りに保湿ケアをするようにしましょう。
それ以上の日焼けを防ぐ
一度日焼けした肌は何度も日焼けすると、さらにシミができやすくなってしまいます。日焼けした部分はさらに日焼けをしないように、紫外線対策はしっかりと。
日焼けしたときの対処法:ターンオーバーを促す
メラニン色素ができた肌細胞をスムーズに体外に排出させるためには、新陳代謝を高めて肌の生まれ変わりを促す必要があります。肌の修復やターンオーバーを活発にするためにも、睡眠をしっかりととって成長ホルモンの働きを活発にするようにしてください。
また、リンパマッサージやツボ押しでリンパの流れをよくするのも効果的。炭酸入りの化粧品などを利用して血流を促進するのもターンオーバーを促す一つの方法です。
ビタミンCを積極的にとる
皮膚の修復や再生には、たくさんのビタミンCが必要になります。緑黄色野菜や根菜、かんきつ類といったビタミンCを多く含む食べ物やサプリメントで、不足しがちなビタミンCを補うようにしましょう。
おわりに
紫外線ダメージによる肌への影響は、想像する以上に深刻です。紫外線は一年中降り注いでいますので、一年を通して美白ケアに注意することで、シミ予防の効果も大きくなります。
化粧品関連メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事しました。現在はフリーライターとして、美容関係の記事を執筆しています。
得意分野は肌トラブルの原因と対策方法の解説、化粧品に配合される成分の解説です。2016年に日本化粧品検定1級を取得。
大の広島カープファンで趣味は野球観戦です♪