ハリとうるおいのある肌は、それだけで若々しい印象をもたらしてくれますよね。そんなうるおい肌に欠かせないのが保湿美容液。一言に保湿美容液と言っても配合成分やテクスチャーは多岐にわたるので、肌に合ったものを選ばないとかえって肌トラブルを起こしてしまう可能性は否めません。
今回は、年代別の肌の特徴から保湿美容液を選ぶときのポイントや、おすすめの保湿美容液について詳しくお話していきます。
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20代の保湿美容液の選び方
20代のお肌は皮脂の分泌量がピークに達していますし、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの生成量も十分ですので、保湿ケアの重要性を感じにくい年代です。しかし、20代半ばを過ぎると頬などのUゾーンを中心に乾燥しやすくなり、吹き出物が気になるようになるなど、お肌の衰えも目に見えてきます。
また、20代は進学や就職などで生活環境が大きく変わる年代でもあります。こうした環境の変化がストレスとなり、肌を乾燥させる原因にもなります。ストレスを感じているという方は、特にしっかりとした保湿ケアを心がけるようにしましょう。
20代はさっぱり目の保湿美容液でうるおいチャージ!
20代のお肌の保湿ケアには、皮脂の分泌もそれなりにあるので、油分を多く含まないタイプを選ぶのがポイントです。保湿効果の高いヒト型セラミドやヒアルロン酸をはじめリピジュアやコラーゲン、ビタミンCなどを配合した、さっぱり目の保湿美容液がおすすめです。
20代におすすめの保湿美容液
吹き出物が気になるようなら、保湿成分に加えてグリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症成分を配合した美容液を選ぶと効果的です。20代におすすめの保湿美容液をご紹介します。
エトヴォス モイスチャライジングセラム
5種類のヒト型セラミドをはじめ、ヒアルロン酸やNMF(天然保湿因子)を配合した保湿美容液。乳液のようなサラッとした付け心地ですが、保湿力はばっちりでうるおいのある肌に整えてくれます。また、肌に優しい低刺激処方なので、ストレスによってゆらいでいるお肌でも安心ですし、ラベンダーの香りが心も癒してくれますよ。
30代の保湿美容液の選び方
30代に入ると肌のターンオーバーはとどこおりがちになり、古い角質が蓄積する「角質肥厚(かくしつひこう)」が生じやすくなります。角質肥厚が進むと肌の乾燥やくすみが悪化するだけではなく、化粧のノリが悪くなって老けた印象を与えることにもつながります。
また、肌のうるおいに欠かせないヒト型セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの生成量も徐々に低下していくので、肌の乾燥にさらに拍車がかかってしまいます。さらに、長年浴び続けてきた紫外線のダメージなどが蓄積して、乾燥小ジワとして肌表面に出てくるのも30代のお肌の特徴です。
ターンオーバーを整える成分も取り入れた保湿美容液を選ぼう
徹夜明けでも平気だった20代とは違い、肌の回復に時間がかかることを実感される方も多いのではないでしょうか。30代におすすめの保湿美容液は、プラセンタやプロテオグリカン、植物幹細胞エキスなどの保湿成分に加えて、ターンオーバーを促す成分を配合したもの。
肌のターンオーバーにはアミノ酸やビタミンなど多くの栄養素が必要になるので、こうした成分を豊富に含む発酵系エキスを配合したものもおすすめです。また、体内での生成量が減少するコラーゲンやヒアルロン酸、ヒト型セラミド配合の化粧品を積極的に取り入れると良いでしょう。
30代におすすめの保湿美容液
20代よりも敏感な30代の肌には、より丁寧なケアが不可欠です。おすすめの保湿美容液はこちら。
ロート製薬 オバジ アクティブベース PQエッセンス
スクワランやヒアルロン酸といった保湿成分に加えて、話題の保湿成分PPQ(ピロロキノリンジオントリカルボン酸2ナトリウム)が配合されており、肌密度を高めてキメのあるふっくら肌へと整えてくれます。さらに、ターンオーバーの滞りを整えるアクティブベース成分が配合されているので、30代のお肌にはぴったりの保湿美容液です。
40代の保湿美容液の選び方
40代に入ると、皮脂量が低下していく上に、20代の頃には28日だったターンオーバーの周期が40日から50日もかかるようになり、肌のゴワつきや乾燥、くすみも悪化してくる傾向にあります。乾燥による小ジワを放置しておくとシワが真皮まで達して、より深いシワとなってしまうので早めのケアが必要です。
また、更年期には女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が一気に低下しますが、この更年期に差し掛かるのがちょうど40代前後。美肌ホルモンとも呼ばれるエストロゲンは、コラーゲンの生成や肌の保湿維持にも関わるので、若々しい肌には欠かせません。
40代の保湿美容液には油分とエイジングケア成分をプラス
40代の方の保湿美容液には、低下した油分を補うためにもコクのあるタイプがおすすめです。また、進んでいく肌の老化をケアするためのエイジングケア成分も必須!コラーゲンの生成を促すビタミンCやレチノール、抗酸化作用の高いフラーレンやビタミンE、アスタキサンチンなどをプラスして、より効果的な保湿ケアをしていきましょう。
40代におすすめの保湿美容液
40代からの保湿美容液は、ターンオーバーがとどこおって古い角質が蓄積した肌は固くゴワついていて化粧品がなじみにくいことを踏まえて、肌なじみの良さにもこだわりたいところ。
KOSE ONE BY KOSE 薬用保湿美容液
日本で唯一、肌の水分保持能を改善できるライスパワー®No.11を有効成分として配合した薬用保湿美容液は、加齢によって減少していくセラミドの生成を促し、肌の保湿力を根本から改善してくれます。また、植物由来のオイルが肌をほぐして美容成分のなじみを高め、肌にしっかりととどめてくれる独自のインナーブースト処方で、ゴワついたお肌でもしっかり保湿ケアできる点も魅力です。
番外編!保湿美容液にプラスしてシワのない肌に
最後に、保湿美容液にプラスしていただきたいシワ改善クリームをご紹介したいと思います。老けて見えるシワ対策は年齢を問わず、気になりはじめたらすぐに着手するのが正解!
効果が飛躍的に改善しているシワ改善クリーム
ここ数年で有効成分を配合したシワ改善クリームが販売されるようになり、その効果は飛躍的に改善されています。年齢肌ケアをしっかりとしたいなら、ぜひ取り入れてみてください。
資生堂 エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム
こちらは純粋レチノールを有効成分とした配合した、しわを改善してくれる薬用リンクルクリーム。2017年の発売開始から、1年で250万本を売り上げた大人気商品。保湿美容液にプラスすることで、ハリのある肌への改善が期待できるので、40代の方はもちろん、小ジワが気になりはじめたら、年代を問わずおすすめしたい一品です。
おわりに
年代によって肌の状態は大きく異なります。世の中にはたくさんの保湿美容液が販売されていて、イメージで選ばれている方も少なくないと思いますが、ご自身の肌の状態をきちんと把握して、肌に合った保湿美容液を使うことが一番の乾燥対策です!
まずは、スキンケアの時間に肌の調子をチェックしてみることからはじめてみてください。
化粧品関連メーカーにて、化粧品に配合されるエキスの開発や薬事申請業務に従事しました。現在はフリーライターとして、美容関係の記事を執筆しています。
得意分野は肌トラブルの原因と対策方法の解説、化粧品に配合される成分の解説です。2016年に日本化粧品検定1級を取得。
大の広島カープファンで趣味は野球観戦です♪