お肌がダメージを受け、肌荒れを引き起こす原因に、「静電気」が関わっているかもしれません。静電気が起こるしくみにはお肌の状態が関係していると考えられています。
今回は、静電気が起こるメカニズムやお肌への影響、そして、おすすめの静電気の対策法をご紹介します。
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意外に知られていない静電気と肌荒れの関係
めったに静電気を感じない人もいるいっぽうで、なぜだか頻繁に静電気に悩まされている人もいます。静電気と体質の関係は現在でも証明されていませんが、静電気が起こりやすいのは乾燥した冬場。静電気が起こる時は、お肌が乾燥しているサインかもしれません。
あの「バチッ」と感じる現象の正体は、体や髪の毛、衣服などにたまった電気が、金属などに触れることで一気に放出(放電)されることが原因とされています。
静電気がお肌に刺激を与える一因
湿度が高い季節は静電気は空気中の水分へと放電されますが、湿度が低く乾燥した季節には放電される静電気の量が少なく、静電気を感じやすいのです。
静電気の帯電は、乾燥や衣類に含まれる化学物質と反応してチクチクとお肌に刺激を与えることがあります。また、ほこりや花粉が衣服に付着しやすくなり、肌荒れやアレルギーを引き起こす原因になることもあります。
静電気をため込む危険な行動に要注意!
冬場の乾燥など環境要因が大きく影響する静電気ですが、実は普段の何気ない行動が静電気を起こりやすくする原因かもしれません。静電気が起こりやすくなる大きな原因には衣服の素材がありますが、そのほかにはどのような要素があるのでしょうか。
冬場に締め切った部屋で、長時間エアコンをつけっぱなしにしていませんか?エアコンの温風は部屋の湿度を低下させてお肌を乾燥しやすくするので、静電気も起こりやすくなります。
空気の乾燥は髪の毛にもダメージ
自宅やオフィスなど、長い時間を過ごす環境では、湿度計などで定期的に湿度をチェックするようにしましょう。湿度が低下するとお肌だけでなく髪の毛も乾燥しがちです。
髪の水分量が低下すると、キューティクルが乱れて髪の表面に凹凸ができて、摩擦によって静電気が起こりやすくなります。さらに、静電気で髪が絡み合うと傷みやすくなり、頭皮の乾燥やかゆみにつながるおそれもあります。
静電気の「バチッ」にサヨナラする対策法
乾燥する季節の静電気対策には、静電気を貯めないこととこまめに放電することが肝心です。そのためには、生活の中のさまざまなシーンで「保湿」を心がけることが大切です。暖房をつけっぱなしにしない、加湿器を設置するなど、乾燥を防ぐのと同時に、普段よりも念入りな保湿ケアで潤いを逃さないようにしましょう。
金属に触る際は放電してから
それでも溜まってしまう静電気対策には、放電するのが効果的。放電するときはできるだけ広い面積で一気に放出するほうが刺激が少なくて済みます。また、静電気防止グッズを使うのも有効です。
おわりに
一見、無関係にも思える肌荒れと静電気ですが、静電気によって知らず知らずのうちにお肌にダメージを与えているかもしれません。
乾燥しがちな時期は保湿を徹底することで、静電気対策と肌荒れ予防の両立に取り組みましょう!
都内で営業として勤務した後、現在では美容・医療系ライターとして活動中。コスメの成分情報などマニアックなネタを好む。プライベートでは1男1女の子育てに追われ、コスメと洋服の購買欲が止まらない。